《2017年10月》 CEATEC JAPAN 2017で見つけた次の暮らしのデザイン
photo & text : Kazuko TOMOYORI + Tranlogue Associates
10月3日(火)〜6日(金)、千葉県の幕張メッセにて『CEATEC(シーテック) JAPAN 2017』が開催されました。展示内容は、これまでの家電中心から、「つながる社会、共創する未来 CPS/IoT Exhibition」というテーマのもと、昨年から大きく転換。ものづくりの分野が、IoTやシステム産業へ、軸足が移っていることを反映しています。リポートでは、ロボット、AI、電池、自動運転、3Dプリンターといったキーワードから展示を紹介します。
2020年から始まる小学生のプログラミング教育。それに合わせて、子ども向けのプログラミング学習用玩具や、子ども向けロボットの展示が多く見られました。
AI(人口知能)搭載の対話型コミュニケーションロボット「ガンシェルジュ ハロ」|バンダイナムコ
▲アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するマスコット「ハロ 」。ガンダムの話題について、語りあえるAI搭載の対話型ロボット。ユーザーの発言を音声認識し、AIで分析し、データベースから最適な会話をハロの声で返してくれる、というロボット。ガンダム世代には、楽しくてたまらないおもちゃですね。アニメ『機動戦士ガンダム』の内容に特化した会話のAI開発は、日本IBMが担当。ハロ本体、回路設計、生産はVAIOが担当しています。直径約19センチ。目覚まし、タイマー機能つき。2018年発売予定。
AI(人口知能)搭載ロボット「COZMO(コズモ)」|タカラトミー/Anki(アンキ社)米国
▲昨年、米国で発売され、今年9月には日本上陸したばかりの「COZMO」は、心をもつAIロボット、がキャッチフレーズ。1・『VISION&SENSING:外界の認知と感知』人の顔や物を認識。2・『ANIMATRONICS:アニマトロニクスの技術』映画のキャラクターのような感情を表現。3・『AI : 人工知能』搭載。4・『INTERACTIVE: 相互コミュニケーションの遊び』ゲーム、探検モード、プログラミング機能。これらの4つの要素で構成されています。一緒にゲームをしたり、コズモに喋ってほしい言葉をテキスト入力するとその通りに話してくれるのも、楽しい機能。クリスマスプレゼントに大人も喜びそうなキャラクターロボット。希望小売価26,980円(税別)
幼児向けソーシャルロボット「cocotto」 | Panasonic
▲こちらも球体の「動く・話す・繋がる」で幼児の感性を育む幼児向けソーシャルロボット。コロコロと回転して移動するが、顔は回転しないで常にユーザーを向いている。会話や遊びを通して、幼児の完成を育むことを目指している。参考商品、発売は未定。
屋外自律走行監視ロボット |シャープ
▲パトカーのような、大きくて頑丈そうなロボットは、大規模工場や倉庫などの遠隔監視を目的に米国で販売中のロボット。アメリカでは、頑丈じゃないと壊されてしまいますからね。
▲町を見守る巡回ロボット023。住民の顔を覚えて挨拶したり、コミュニケーションができる見守りロボット。倒れている人を見つけたら、すぐにほかの人に知らせてくれます。2020年には、こういうロボットが町をウロウロしてるのでしょうか。参考出展。
カロリー/栄養素チェッカー「CaloRieco」|Panasonic
▲食器に盛り付けた食事をそのまま本体に入れるだけで、カロリーや三大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)の含有量を短時間で測定。カロリーなどの簡単測定で、面倒な食事管理に対する時間と手間を省きます。
2.5Dプリント「mofrel」 |カシオ
▲木、布、石、金属など繊細な凹凸や色合いを、わずか数分という速さでプリントアウト。アパレル、テキスタイル、建材やパッケージなどの試作品づくりで活躍します。サイフなんかの小物など、このまま製品になりそうです。
ウェアラブルメーカーパッチ |Panasonic/QUANTUM
▲縫い付けるだけで、衣服や布製品をウェアラブルデバイスにすることができる、しなやかなパッチデバイス。搭載する電子部品の組み合わせで、さまざまな機能を実現。例えば、Bluetoothでスマホと連携、脈拍センシング、温度、水分、紫外線の計測、加速度センサーやタッチ、ブザーなど。水にも強くて、伸縮性も。こんな楽しいパッチを見ていると、自分でも服を作ってみたくなりました!
▲さまざまなIoT/ウェアラブル端末に対応可能な小型二次電池(ピン形リチウムイオン電池・フレキシブルリチウムイオン電池。薄くて小さい。小型電池に特化したワイヤレス充電モジュールも開発中。
▲コイルの上に停車するだけで、効率的に充電したり、逆に放電してほかの電気機器を動かすことが可能なワイヤレス電力伝送技術。停車位置が少しずれても大丈夫。今後は、駐車場に止めて置くだけです充電完了となるんですね。参考商品。
▲米国産のGPS衛星に代わって、国産の準天頂衛星システム「みちびき」が順調に打ち上げられ、来年には4機体制になる計画。これにより、日本のほぼ真上から測位信号をキャッチでき、センチ単位の高精度で測位が可能に。すると、町中の自動運転や農地や建設現場での高精度な遠隔操作が実現できるそうです。
《2016年10月》 CEATEC JAPAN 2016で見つけた次の暮らしのデザイン
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