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2016.12.26

2016収穫祭&第1回『里山薪ストーブ・カンファレンス』リポート第1弾

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トランローグは、房総のワークショップにて「米づくりを楽しみたい方」「将来自給自足に挑戦してみたい方」を対象に、「米づくり体験」「里山の保全・再生」「田舎と都会、国内外の交流」を目的として、WWOOF方式(有機無農薬栽培の技術や食事と、参加者の労働を交換)で、完全無農薬+100%有機肥料+手作業による、米づくりワークショップを行っています。
今年は、イノシシ、台風による災害を乗り越えて収穫したと思ったら、長雨でハザ掛けした稲から発芽・・・度重なる災害に圧倒され放しでした。
昨年まで小康状態にあった地球温暖化などのトレンドが一気に加速し、 MEGA DISASTERの時代に突入したそうです(NHKスペシャルより)。
大変な1年でしたが、2016年11月27日(日)、東京横浜方面からのワークショップ参加者をはじめ、地元住民、地元行政、地方創生関係者などにお集まりいただき、収穫祭を開催し、多難を乗り越えて収穫できた喜びを分かち合うとともに、『里山薪ストーブ・カンファレンス』と銘打ち、米づくりワークショップに関連する価値ある将来ヴィジョンやアイデアについて話し合いました。
なお、計画当初の9月時点では、『青空カンファレンス』と呼んでいましたが、当日の天候から急遽『薪ストーブ・カンファレンス』に改名しました!


まずは第1弾として、写真中心にリポートします。
第2弾では、カンファレンスの様子を動画でリポートします。お楽しみに!


初めに収穫祭。メインは、伊勢海老の漁獲量日本一を誇る大原漁港から当日朝に仕入れた伊勢海老と、合鴨のロースト。参加者が持参された地元農産物や手づくりお菓子、各地の和洋銘酒などを堪能しました。

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▲9月に結婚された青砥さん、ふき子さんご夫妻。ワークショップ参加者で3組目の結婚をお祝いしました。
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『里山薪ストーブ・カンファレンス』を開催。第1部では、米づくりワークショップにまつわる経緯と課題について話し合いました。

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▲米づくりワークショップ管理人より、ワークショップ前の荒れ地を田んぼに変えた経緯について報告があり、さらに気候変動や獣害に打ち勝ち、より楽しく価値ある取り組みへとステップアップする、という課題が提起されました。
トランローグワークショップの悩みどころは、縮小か拡大か、現状維持か。
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▲都会に住み、お子さんが小さな頃から各地のワークショップを体験し、また、1人1年分の米づくりワークショップを2年間完遂された立場からお話しいただきました。
トランローグワークショップの魅力の1つとして、労働と食事や宿泊を交換するWWOOF方式がある一方、条件付きで認めている子どもの参加拡大に期待されていました。
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▲都会に住み、米づくりワークショップに参加。また、通信会社として千葉茨城の自治体に提案しながら、さまざまな取り組みを見てこられた立場からお話しいただきました。
都会と田舎をつなぐコワーキングスペースや就農スクールなどの事例、何もないことが魅力につながる田舎の成功事例について力説いただきました。
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▲地元住人として、米づくりワークショップに対して農産物の提供や米の試食など、ご協力いただいている立場からお話しいただきました。
地元で里山を整備されているグループ、山梨から移住して有機無農薬野菜を栽培・販売している生産者の活動を紹介いただきました。トランローグワークショップと連携させていただきたい素敵な活動でした。
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▲地元行政として、地域の課題や地域活性化に係る取り組みについてお話しいただきました。全国的な人口減少の中で交流人口を増やすことを第1に、民泊などの“お試し滞在”から移住・定住まで、さらに新たな農産物の開発まで幅広い取り組みをご案内いただきました。聞いているだけで、夢や希望が湧いてきました。


第1部から見えてきたテーマは、『トランローグの米づくりワークショップ + 何か?』。第2部では、参加者全員で将来ヴィジョンについて話し合いました。豊富なアイデアの1つ1つをつなぐ、さらなるアイデアが湧き上がる、そんな感覚、可能性が見えたカンファレンスとなりました。

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趣味やライフワークのランニングをベースとしたイベントや、里山と都会の2居住についてアイデアや質問が飛び交いました。また、かつてトランローグワークショップで同時開催した“ハーブワークショップ”がいい思い出、有意義な体験として記憶に残っていることから、関連するワークショップを開催してはどうか、という提案も。さらに、里山整備と自然エネルギー利用を連携させ、里山で収益を上げる、という里山側からのアイデア。里山の自然体験、有機無農薬野菜の購入など都会側からのアイデア・・・話は尽きませんでした。

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▲予定を1時間オーバーして、メモしきれないほどのアイデアが。ホワイトボードを囲んで記念撮影しました。

第1回カンファレンスの宿題は、「誰が何をするか」そして「どのように資金を調達するか」。
「誰が何をするか」については、カンファレンス翌日からさっそく関係者が現地見学を行うなど、具体的なアクションをスタート。
「どのように資金を調達するか」については、関係者によるファンドやクラウドファンディング、助成金やふるさと納税の活用など、予断を持たず幅広く検討しながら、収支を明確にしていくことが肝心と思います。
トランローグとしては、2年後の米づくりワークショップ10周年まで、脱穀機を導入して省力化したり、長雨からハザ掛けを守る下屋(軒)を増設しながら、まずは現状維持を目指します。また、今後2年間をひと区切りとして『トランローグの米づくりワークショップ + 何か?』を、関係者の皆さまと一緒に探していきたいと思います。慌てず、じっくりと。

第1回カンファレンスでのヴィジョンやアイデア、何よりも人と人のつながりを大事にしながら、未来につながる計画へとまとめていければ、と思います。
カンファレンスにご参加いただいた皆さま、残念ながら参会いただけなかった皆さまも、今後ともよろしくお願いいたします。


最後に、来年の米づくりワークショップがより楽しく充実したものになるよう願いを込め、収穫した米を分かち合いました。ありがとうございます!

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▼過去の稲刈り&収穫祭の様子は、次のページでご覧いただけます。
2015年(第7回) 2014年(第6回) 2013年(第5回) 2012年(第4回) 2011年(第3回) 2010年(第2回) 2009年(第1回)その1 その2 その3


▶関連記事:ワークショップ Workshop 01 米作り/家庭菜園

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2016.12.07

インド・デリー、グルガオンのライフスタイル Life Style in Delhi,Gurgaon,INDIA

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photo & text : Kazuko TOMOYORI + Tranlogue Associates


世界第2位の人口12億人を抱えるインド。2030年までには、中国を抜いて1位になる見込みです(UN,World Population Prospects2015)。構成年齢も典型的なピラミッド型で、若い人口が多くを占めています。

製品やサービスの開発に係る国内外の情報サービスを行っているトランローグは、2016年10月、インドのライフスタイル調査のため、現地を取材しました。その様子を一部ご紹介します。

インドは、新興国BRICs(※)の中でも、ここ数年GDPが年7%という高い成長率を達成しています。
※ブリックス: 2000年代以降著しい経済発展を遂げているブラジル、ロシア、インド、中国の4ヶ国の総称。南アフリカ共和国を加えることもある(wikiより)。
2014年にモディ政権が誕生し、海外投資を呼び込んだり、国内の製造業を後押しするなど、経済振興を推進しています。
現地で聞いた話によると、モディさんが政治に参加するようになったのは、彼が働いていたチャイ店(カフェ)が、政治家の集まりにチャイを提供していたのがきっかけだったとか。やがて、出身地グジャラート州の首相に就任しました。州では、インフラ整備や外資の受け入れに力を入れ、州の経済発展に貢献。その実績をかわれて、インドの首相に就任したモディさんとその政権には、国民も大いに期待しています。


中間層の増加で、車の販売も拡大を続けるインド

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MARUTI SUZUKI /マルチスズキ


取材した10月は、インド人が1年で最も買い物をする月間「デワリー(ヒンドゥー教の新年のお祝い)」。
ショッピングモールは多くの買い物客で賑わい、取材で訪ねたマルチスズキの販売店でも、1週間で、160台を販売したそう。店の周りに 納車予定の車がズラリと並んでいました。

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▲インドで4割近いシェアを持つマルチスズキのショールーム

モディ政権では、車を購入する際、現金よりローンを組む方が安くなるような政策を進めているとのこと。どういう意味かというと、インドでは富裕層ほど税金逃れのため、現金を持っており、ローンで車を買う庶民により多く車を買ってもらう政策の一つなんだそうです。また、銀行口座の開設を促し国民の財産を把握するためか、「口座を開設した人には、助成金を振り込む」といったユニークな政策や、11月8日には突然、高額紙幣の廃止を発表し、世界を驚かせました。表向きは、ニセ札対策だとしていますが、富裕層の現金による蓄財を吐き出させる狙いがあると見られています。

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▲案内していただいたマルチスズキ販売店マネジャー

インドの人の車の購入意欲は、高まっていて、庶民の車スズキをはじめ、FORDやHONDA、HYUNDAIなどのワンランク上の車の販売も好調。取材中にも多くのFORDのSUVを目にしました。マルチスズキもそれを見過ごすわけにはいかないとばかりに、昨年にはランク上のブランドショップ「NEXA」をオープン。店の中も通常店とは違う、おしゃれなインテリア。個室でiPadと大型モニタを使い、プレゼンテーションしています。

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▲昨年オープンしたマルチスズキの「NEXA」ショールーム

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▲個室スペースでのiPadと大型モニタを使った接客

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▲モダンで明るい店内。店員もオシャレなスーツで揃えている


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HONDA/ホンダ


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▲GurgaonにあるHONDAショールーム

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▲盗難予防や修理のアフターサービスの充実が購入のポイントになるインドでは、車のコネクトサービス加入者も多いそう

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▲車を購入する際は、家族みんなの同意を大切にしている


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▲デリー市内を走る車はどれも、想像以上に新しくきれい

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▲アジアならではの人力3輪車リクシャーも気軽な足として健在


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Sharmaさんのお宅

DelhiのRohini地区、宝石店に勤めるSharmaさんのお宅を訪問しました。Sharmaさんはミドルクラス。
まだ、新築されて間もない5階建てのマンションの1フロアに、家族4人でお住まいです。ご主人はお仕事で留守でしたが、奥さんと息子さん二人が出迎えてくれました。近年は、デリーなどの都市部は、このお宅のように核家族が増えているとのことでした。

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▲1階は駐車場。出入りは日本のマンションと同じようにインターホンで呼び出し、来訪者を確認した上で解除するオートロック式。呼び出し音はインドらしく、音楽とともにお経が流れる

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▲エレベーターホールの壁には大理石。インドでは大理石が豊富に採れるため、大理石の内装は珍しくない

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▲エレベーターの内部もインドならではの、ゴージャスなデザイン

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▲ご主人のお父さん、お母さんの写真が飾られたリビングダイニング

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▲奥さん、2人の息子さんとお友だち

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▲左手奥がリビングダイニングに続くキッチン

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▲息子さんはテコンドーの選手。いくつもの大会で優勝している

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▲テレビとサウンドシステム。インド人は大音量で音楽を聴くのが大好き

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▲インテリアは主に奥さんが選んでいるそう

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▲女性に人気の、赤い全自動洗濯機


住宅訪問:02
Mehtaさんのお宅

家電の修理を仕事にしているMehtaさんご夫婦と、外資系のコールセンターに勤める長男夫婦のお宅を訪問。Mehtaさんもミドルクラス。
二人は、結婚したばかりで、取材の翌日からドバイに新婚旅行に出かけるということでした。

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▲20代の若い女性は、TシャツにGパンが一般的になりつつあるようです。

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▲正面右手は、神棚。ヒンドゥー教の神さま、象の顔をしたガネーシャ柄のガラス扉。左はインド特有の、鍵の付いた冷蔵庫。ステッカーには省エネ度合いを示した星マーク。以前に比べ省エネ度合いに、とてもこだわるようになったそう

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▲奥さんに今欲しいものは何か、と尋ねると、「イタリアデザインのシステムキッチンにリフォームしたい」という答えが返ってきた

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▲お嫁さんが選んだという長男夫婦のインテリア


住宅訪問:03
Bhupinderさんのお宅

今回、取材コーディネートを務めてくれたBhupinderさんご家族。Bhupinderさんもミドルクラス。
いつも微笑みを絶やさず、渋滞だらけのインドでスケジュール管理もばっちり。ご家族も優しく、料理など家での暮らしぶりから学校生活まで、ライフスタイルについて教えていただきました。

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▲穏やかなご主人のBhupinderさん一家。奥さんとは恋愛結婚だそうで、インドでも少しづつ増えているとのこと

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▲女性の服装も最近では、 サリーより、シャルワール・カミーズと呼ばれるチュニックにスパッツのスタイルが人気。奥さんの手の模様は、数日前に行われたお祭り用にヘナで描かれたもの。数日すると消えてしまう。インドの女性は、強い色同士のカラーコーディネートも素敵にまとめている

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▲ご馳走してくれた、奥さん手作りのとても美味しい豆カレーとチャパティ、カリフラワーの炒めもの
Bhupinderさんの奥さんに買い物は、どこですることが多いのか訊ねると、普段はローカルマーケットへ出掛け、忙しくて時間がない時は、野菜の行商から買うことも多いとか。値段が高いが何でも揃う、ショッピングモール地下の食品売り場でも時々買い物をするとのこと

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▲Bhupinderさんの家の前で出会った、野菜行商のおじさん

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▲Rohini地区のローカルマーケット

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▲ショッピングモールの地下の食品売り場


ローカルの不動産会社
Raju Properties

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▲仲間3人で地元の不動産を扱っている。事務所には、何もないがここで看板をあげていれば、お客さんはやってくる


近年次々とオープンするショッピングモール:01

Pacific Mall

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▲小さな遊園地も備えた巨大モールには、ZARAやスタバなどグローバルブランドが揃っている

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▲テロのあるインドでは、店内に入場する際、必ずセキュリティゲートを通らなければならない。一見面倒だが安心できる

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▲デワリー用の華やかな飾り付けをしたモール内

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▲段差のないエスカレーター


デリーの家電量販店

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▲Rohini City Center Mall の家電売り場

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▲インドでは窓付けタイプのエアコンが主流だったが、最近は日本と同じように壁付けタイプも普及している

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▲チェーンの家電量販店CROMA

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▲大気汚染の深刻なデリーの量販店では、多くの空気清浄機が並べられている


日本のODAで始まったデリーの地下鉄

2016年現在、デリーの地下鉄は、6路線が開通していて、2021年には中国に次いで、世界第2位の総延長網になる予定。インドでは、地下鉄に乗るにもセキュリティゲートは必須です。
大阪の地下鉄御堂筋線を思い出させるプラットホーム。女性専用車両もあり、とても親しみが湧きます。

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▲乗車券は日本のSuicaと同じFelicaが採用されている。右は、1回ごとに回収し再利用される、コイン型電子チケット

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サイバーシティ Gurgaon
NRMインターナショナル

デリー郊外にある新興都市グルガオン。この10年ほどで急速に発展したグローバルなサイバーシティで、多くの外資系企業がオフィスを置いています。グルガオンにあるデリー近郊の不動産事情に詳しいNRMインターナショナル社を訪ねました。
在インドの日本人の7割近くが、ここグルガオンに滞在。デリーとムンバイを結ぶ国道8号線沿にある日本専用のニムラナ工業団地の入居率も9割近くに達していて、新しくギロット工業団地もできているそう。今後もデリーNCR(デリー首都圏)とムンバイをつなぐ国道8号線には、多くの日本企業が集まってくるようです。

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▲NRMのインド駐在の實川さん。インド進出企業の不動産に関する様々なサポートをしている


古いものと新しいものが共存。
活気に溢れるインドのデリー


デリー中心部のビル街に残る「階段井戸 Agrasen ki Baoli」は、各地に残る世界遺産の階段井戸のような派手さはありませんが、生活に根ざしていたことを窺わせます。地元学生の交流・憩いの場として、カップルや学生グループの自撮りで大賑わい。映画ボリウッドのロケ撮影にもよく登場します。

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デリー中心部のビル街に残る「階段井戸 Agrasen ki Baoli」は、若者のデートスポット


今後、経済を中心に世界で重要な位置を占めるインド。トランローグのインドウォッチは続きます。
インドライフスタイル取材については、info@tranlogue.jpまで、お問い合わせください。


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