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2016.10.12

《2016年10月》 CEATEC JAPAN 2016で見つけた次の暮らしのデザイン

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photo & text : Kazuko TOMOYORI + Tranlogue Associates


2016年10月4日(火)〜7日(金)、千葉県の幕張メッセにて『CEATEC(シーテック) JAPAN 2016』が開催されました。展示内容は、これまでの家電中心から、「つながる社会、共創する未来 CPS/IoT Exhibition」というテーマのもと大きく転換しました。ものづくりの分野が、ITやシステム産業へ、軸足が移っていることを反映しているようです。リポートでは、自動運転、ロボット、オープンイノベーション、3Dプリンターといった、気になるキーワードから展示を紹介します。

これまで日本のメーカーは、自前主義を前提に、クローズドな製品開発を行ってきましたが、従来のやり方では、新しいアイデアやイノベーションは、なかなか起こせません。そんななか、新しい取り組みとして始まっているのが、「オープンイノベーション」。富士ゼロックスやPanasonic、HONDAなど、オープンな場での商品開発の事例を紹介していました。


創造的コミュニケーション支援ロボット「ROX」|富士ゼロックス
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▲オフィス向けヒト、コト、モノをつなぐ 創造的コミュニケーション支援ロボット「ROX」のモックアップと使用イメージを紹介した動画。
富士ゼロックスは、(株)Aが運営する、ものづくりのオープンイノベーションプラットフォーム "Wemake" を活用した「価値あるコミュニケーションを実現する近未来のソリューション」として、アイデア発想を支援するコミュニケーションロボット「ROX」を展示。「アイデア会議を明るく進めるための相棒的な存在」だとのこと。会議で出た意見や内容を効率的に集約したり、発想に必要な画像や手法を提示してくれるという、つまりはファシリテーター・ロボといったところ。まだプロトタイプの段階で、オープンに開発を進めているそうです。

Open Innovation Challenge |Panasonic Img_1619_0
▲Panasonic(パナソニック)の今年の展示テーマは、「UI / UX」。「Unique Interface / Unique Experience 」、「Unique Integration」が今年の展示コンセプト。 「協業パートナーとともに新サービス、新事業創出に挑戦」して、外部パートナーと開発を進めている取り組みを紹介しています。

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▲Panasonic×QUANTUMの人体通信応用デバイス。

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▲IDカードを受信機に、いちいちかざすことなく、手で触ると認証が完了するというもの。展示では、モデルを認証システムに見立て、IDカードを所持してモデルと握手するとスカートの灯りが点き、認証OKとなります。電界通信技術を活用した「モノとモノ、ヒトとヒト、ヒトとモノ」をつなぐ通信モジュール。

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▲Panasonic×QUANTUMの電池レス無線スイッチ
日常生活の動作、例えばソファに座る。座ると音楽や照明、エアコンが「スイッチON」に。タッチ一つで発電と無線通信を行い、一度に複数台の端末との通信を可能にするスイッチ。 エナジーハーベスタ(環境発電)という、身のまわりにある光や熱、振動、電波のエネルギーを電気エネルギーに変換するので、電池も配線も必要としない技術。このエナジーハーベスタの高い発電量を実現し、実用化できたというもの。

オープンイノベーションによるコトづくりの提案|HONDA
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▲多様なユーザーニーズに対応するため3Dプリンターを活用した実例、「マイクロコミューター豊島屋モデル」。 (株)カブクがデザインし、ボディを3Dプリンターで出力した小型モビリティ。

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▲3Dプリンターもここまできたか!という、楽しい、良い感じの仕上がり。荷台ドアの鳩の造形や車体側面の黄色い豊島屋の立体ロゴなどは、3Dプリンターならではのデザイン。

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▲車体は、パイプフレーム構造で、安全性能を確保しています。ユーザーニーズに合わせたデザインカスタマイズは、なかなか市場が形成できていない小型モビリティの1つの解に。

次は、昨年から今年にかけて、ものづくり産業界の流行語大賞か?!と思える「自動運転」がキーワードです。ますます自動車の電装化が進んで、自動運転など新たな機能が搭載されたクルマが、次々と発売されています。ボストン コンサルティング グループの「自動運転車市場の将来予測」によると、2035年には、自動運転車(部分+完全)のグローバルでの新車販売に占める割合は約25%で、3000万台と予測しています。このクルマの自動化技術を巡って、多くの企業が取り組んでいます。

ドライバー運転集中度センシング技術|オムロン Img_1492_0
▲自動運転にかかせない、ドライバーの状態を見守る技術で、画像センシング技術に最先端のAI技術を組み合わせ、カメラで「局所的な顔映像」と「大局的な動作映像」の2つの映像をリアルタイムに処理し、居眠り、脇見、スマートフォン操作、読書など、ドライバーの状態をカメラ1台で判定する。

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▲今回、「CEATEC AWARD 2016 街と社会でつながるイノベーション部門」の準グランプリを受賞。選評では「自動運転の開発が進むなかで、ドライバー監視は機械と人との役割分担の明確化、安全確認の責任重視という面でも今後期待される。 比較的早い2018年製品化という点も評価」。としています。

スマートモビリティ|三菱電機
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▲10m以上離れた位置を立体的に表示できる3Dヘッドアップディスプレイ

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▲車内カメラや非接触の心拍検出装置による、ドライバーの状況を把握するセンシング技術や、ドライバーの挙動から要望を予測し、安全運転を支援する先読み支援などについて紹介しています。このほかにもマルチボンデ ィングディスプレイを用いた HMI デモのほか、未来の車を支援する技術が多数紹介されていました。

Gesture・Cam|島根県産業技術センター
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▲カーナビをジェスチャーによって操作するシステム。ジェスチャーと操作対象をドライバーの好みにカスタマイズすることも可能。

パーソナルモビリティ「ROPITS」|日立製作所
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▲歩道を自律走行する次世代パーソナルモビリティ。携帯端末で呼び寄せることができる小型自動運転車。

次に、ロボットと「CEATEC AWARD 2016 暮らしと家でつながるイノベーション部門」グランプリのUIをご紹介します。

ロボコネクト|NTT東日本
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▲この秋、発売になったコミュニケーションロボットの「Sota」。会話機能やカメラ撮影機能、遠隔との対話機能などを備え、高齢者施設などでの利用を想定しているそうです。

コミュニケーションロボット|トヨタ
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▲こちらは、この冬発売予定のコミュニケーションロボット「KIROBO mini」。会話ができて、呼びかけると振り向く。スマートフォンとの連携が必要。

しゃべり描きUI|三菱電機
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▲「CEATEC AWARD 2016 暮らしと家でつながるイノベーション部門」グランプリを受賞した音声認識表示技術「しゃべり描きUI」。「コミュニケーションの壁を乗り越える」がコンセプト。タブレットを使って、画面の好きな場所を指でなぞると、話した言葉をその場所に表示することができる。耳の不自由な人とのコミュニケーションや、多言語翻訳機能を備えているので、外国人との会話も容易に。そのほか、音声読み上げ機能、手書き文字認識機能など、様々なコミュニケーションに対応している。
2020年のオリンピックで、この「しゃべり描きUI」が活躍する場面も増えそうです。


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