《2015年10月》 CEATEC JAPAN 2015で見つけた次の暮らしのデザイン
photo & text : Kazuko TOMOYORI + Tranlogue Associates
2015年10月7日(水)〜10日(土)、千葉県幕張メッセにて『最先端IT・エレクトロニクス総合展CEATEC JAPAN 2015』が開催されます。当展示会は、WEB事前登録者と招待券持参による登録者は入場無料。10/10(土)の最終日は全ての方が入場無料。 ※18才以上の方は要入場登録。開催に先立って前日の6日、メディアコンベンションが実施され、メディアを通して次の暮らしをデザインするトランローグは、各出展社を訪ね最新技術を取材してきました。
▲燃料電池自動車のコンセプトカー「Honda FCV CONCEPT」と、燃料電池自動車(FCV)からAC出力を可能にする外部給電器の市販予定モデル「Power Exporter 9000」が世界初披露されました。「Hondaはつながる」をテーマに、高圧水電解システムを採用するHonda独自のコンパクトなスマート水素ステーション(SHS)で「つくる」、新型FCVのコンセプトカーで「つかう」、FCVからコミュニティや家庭へ電力を供給し外部給電器で「つながる」を紹介。災害時には、FCV車からの電力が直ぐに活用されることを想定し、Hondaの考えるスマートコミュニティのかたちを提案しています。
タイコ エレクトロニクス ジャパン
▲電子部品の接続技術において世界をリードするグローバル企業のTE Connectivity。電気自動車のパフォーマンスの向上に貢献。高温、激しい振動、水やオイルがかかる過酷な条件下でも優れた品質と性能を発揮しています。今回の展示は、「エンジン音がないF1」として注目を集めている、電気自動車(EV)によるアンドレッティ・フォーミュラEのテストカー。TE Connectivityは、フォーミュラEに参戦しているアンドレッティチームのスポンサー及び公式技術パートナーになっています。
▲そのTE Connectivityの注目技術が、非接触で、電源や信号の接続を可能にする「ARISO Contactless Connectivity」。過酷な環境であっても、近距離での電力、データ、および信号の伝送ができて、接続の自由度を向上させます。今回のデモ機の展示では、前回の3mmより距離ができて7mmまで可能に。この技術は車関連だけでなく、他の分野からも広く注目を集めているとのことでした。
▲2016年前半に発売される予定のモバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」。ロボットクリエイター高橋智隆氏(株式会社ロボ・ガレージ代表取締役)と共同で開発。二足歩行が可能なヒューマノイドロボットとしては、とても小さく(高さ約19.5cm)、ポケットや鞄などに入れて手軽に持ち運べます。携帯電話の基本機能の他に、小型プロジェクターも搭載。音声対話で操作できるので、ロボットと会話するようにコミュニケーションが可能。プライベートはもちろん、仕事で使えば、社内外のコミュニケーションを飛躍的に活性化してくれそうです。
▲表示領域にあわせた自由な形状のディスプレイが可能になった「フリーフォームディスプレイ」。去年に引き続き車載用途への提案が展示されていました。デモ機の美しいグラフィックスに思わず目を奪われました。
▲こちらは、更に周辺部に従来のジョグダイヤルを配置し、直感的な操作が可能な提案。
▲中国の若いパネルメーカーBOE。色使いの多い他ブースとは違ったミニマルな雰囲気で思わず足を止めます。驚いたのは中のパネルには10Kの表示。デザインも洗練されていて、数年後の中国のデザイン力が、楽しみです。
三菱電機
▲2015年上海に完成した高さ632メートルの128階建て「上海中心大厦」は、世界2位の超高層ビル。このビルに設置された三菱電機のエレベーター3台が、分速1080mで、世界最高速を誇っています。
▲今回の展示では、世界最高速なのに揺れが少ないというこのエレベーターを体感することができます。
▲こちらは、3次元センサーを搭載したタブレット PC で、空間を高速・高精細に 3D画像化する「3 次元モデル再構成技術」による室内空間再構成デモ。空間の計測が簡単にスピーディに行えるので、人が入れない場所や見えない場所への応用が期待されます。
オムロン
▲昨年話題になった「卓球ロボット」の進化版。人の返球方向や強さの情報から自らの返球軌道を瞬時に予測し、予測軌道と落下点を卓球台に事前表示することで人を支援・アシストします。今回このロボットの名前を募集中。オムロン出展ブースや特設WEBサイトにて受け付けています。
▲靴から得たデータを活用していく「次世代センサーシューズ」。
▲空中で文字を手書き入力できる「指輪型ウェアラブルデバイス」。片手で機械や点検用の工具を操作しながら、もう片方の手だけで文字や数字などの入力することを想定し、2015年度中の実用化を目指しています。
▲「心地いいニッポン、美味しいニッポン」がコンセプトの家電シリーズ「Jコンセプト」。和をイメージし、筆文字が吊り下げられています。
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