“1人1年分の米づくりワークショップ”&“田植えワークショップ2015”を開催しました。
▲3つに分けた真ん中が“1人1年分の米づくりワークショップ”。
photo, movie & text: Tranlogue Associates
去る5月3日(日)、今年も好天に恵まれ、房総のワークショップでは「米づくりを楽しみたい方」「将来自給自足に挑戦してみたい方」を対象に、「田植え体験」「里山の保全・再生」「田舎と都会の交流」を目的として、WWOOF方式(有機無農薬栽培の技術や食事と、参加者の労働を交換)で田植え体験ワークショップを行いました。
また、今年は初めての試みとして“1人1年分の米づくりワークショップ”を同時開催。
参加者は、幅約15m×長さ11mの田んぼで、日本人1人1年間の平均消費量と言われる約60kgの収量を目指し、田植えから草取り、稲刈り、精米までを自ら実践します。
このページでは、約40名が参加した2つのワークショップをリポートします。
もちろん、どちらも完全無農薬+100%有機肥料+手作業による、“今時あり得ないけど、日本で2千年以上続く昔ながらの米づくり”です。
TPPが締結され、海外から安価な米を輸入して食べる時代が目前に迫る今、“次の暮らしをデザインするトランローグ”が提案するのは、「人と人が助け合いながら、自分が食べる米を自分でつくる技と楽しみの伝承」です。
“1人1年分の米づくりワークショップ”では、市川市から参加の坂本さんを代表とする7名のグループが田植えに挑戦しました。
▲田植えは、7人で約1時間。1人なら約7時間の計算になります。
▲上の表は、米づくりスケジュールの目安です。
“田植えワークショップ2015”では、例年通り、田んぼの北と南、両端からスタート!
最後は恒例のハイタッチ! 皆さんの個性溢れる帽子にも注目です。
田植えのあとは、労働と交換の食事会です。米や米パン、餅を使った料理が並びました。
▲竜田さん作「干し葡萄から手づくりした天然酵母で発酵させた自家製パン」。佐藤さん作「桜チップでスモークしたチキン、チーズ、ソーセージ」。色井さんがその場で料理してくれた参鶏湯(サムゲタン)などなど・・・。
食事のあとは、自己紹介を通して交流したり、物々交換やデザートを楽しみました。
▲建築や編集など、様々な職業のプロが集まるなか、さらに参加者同士の親睦を深めるため、今回から1人の方により深く話を伺うことに。第1回は大手広告代理店OB、河村さんのファミリーストーリー。泣けました。
▲恒例の物々交換。大工さんがつくってくれた子ども用ハンガー。物づくりの真心が受け継がれるって素敵ですね。
▲田んぼの土手で栽培した黒豆と、地元乳業メーカーが地元の牛乳でつくったアイスクリーム。地産地消です。
▲近隣の村杉さんからいただいた白子産タマネギ、お茶、タケノコなどを分け合いました。白子産タマネギは、辛みががなくそのままサラダで食べられるのが特長。毎年5月には「白子たまねぎ祭り」も開催されます! 上の写真は、田植えから一夜明けたキャンプの朝です。
過去の田植えの様子は、次のページでご覧いただけます。
2014年(第6回) 2013年(第5回) 2012年(第4回) 2011年(第3回) 2010年(第2回) 2009年(第1回)その1 その2
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コメント
色井さん、今年は渋滞に巻き込まれ、大変お疲れさまでした。にも係わらず、サムゲタンの調理を実演いただき、感謝です! 皆さん口々に「旨い!」「美味しい!」と絶賛されていました。重労働のあとの滋養強壮に効果てき面のようです。お子さんの米づくり参加も、あともう少しかな。私たちも自然に誘導できればいいな、と思っています。
投稿: sugita | 2015.06.25 12:45
毎回大人数で参加させていただき、ありがとうございます!今回は田植えができずとても残念でしたが…。お庭でのキャンプ、毎回親子で楽しませていただいています。毎年カエルの大合唱を聞けて幸せです。
毎回、参加者の皆さんが本当に楽しくてステキな方ばかりで、杉田さんと友寄さんの人徳だね、といつも主人と話しています。お土産の新玉ねぎは感動もののおいしさでした!いただくばかりで申し訳ないです。
また秋の収穫祭を楽しみにしています!わが家もいつか米作りにチャレンジしてみたいです。でもその前に、息子たちに田植えと稲刈りに参加してもらいたいです…。
また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています!
投稿: 色井 | 2015.06.24 14:53
橋本さん、竜田さん、今年は春先に真夏日が続いたせいか、例年になく夏野菜の収穫が早いようですね。おかげで田んぼの雑草も、例年になく絶好調です(笑/泣)。田植えで皆さんの舌と頭を楽しませてくれた、酵母から手づくりしたパン。橋本さん、竜田さんの目指す「パンと建築とイラスト」の完成も見えてきましたね。近い将来、皆さんにご披露いただければ、幸いです。
投稿: sugita | 2015.06.21 22:31
ワークショップのリポートありがとうございました!楽しい時間が蘇ります。恵みの雨に稲達も喜んでいることでしょう。わが家の小さな畑でもきゅうり、ナスが採れ始めました。収穫祭でまたお会い出来ることを楽しみにしております。
投稿: 橋本・竜田 | 2015.06.21 12:10
河村さん、コメントありがとうございます。今年はエルニーニョの発生で長梅雨と冷夏が予想されており、心づもりをしています。次回の稲刈り&収穫祭については、稲の生育具合と直前の気象情報、カレンダーを参考にしながら決めたいと思います。よろしくお願いいたします。
投稿: sugita | 2015.06.12 17:01
梅雨の季節を迎え稲達も成長していることでしょう。杉田さんはじめ従事されている皆さんは生育管理でご多忙のことと拝察いたします。ブログUP有難うございます。簡潔かつ要を得た文章と想い出を蘇らせる楽しい写真、ご馳走の数々五月の青空の下、貴重な体験を今回も楽しませて頂きました。お喋りタイム第一回に指名して頂き光栄と共にお恥ずかしいかぎりでした。ところで最近房総半島で度々地震がありますよね、TV速報で一宮とか睦沢など表示されるので心配していました。大きなヤツが来なければと祈っております。次回は収穫祭、とても楽しみに待っております。天災被害がありませんように。
投稿: 河村邦泰 | 2015.06.12 14:39