« 三菱電機新商品発表会で見た次の暮らしのデザイン | トップページ | 植物工場〜ICTを活用したモデルハウス型栽培施設〜を見学しました。 »

2014.10.08

EUのモダンでハイエンドなインテリアデザインに出合える展示会「european design」2014【リポート第2弾】

Web_2014_interior_cover

Web_dsc_0941_04_2

Web_dsc_0852_03

photo & text: Shizue INOUE

会期:2014年3月26日(水)、27日(木)

会場:シェラトン都ホテル東京

主催:欧州連合

3月26日、27日の2日間、EU加盟国から43社が来日し、インテリアの展示会「european design」(www.europeandesign.jp)が開催されました。この展示会は、EUの優れた技術やデザインを日本に紹介するプログラム「EU Gateway Programme」(www.eu-gateway.jp)の一環として行われているものです。トランローグは、本展示会のブランディングとプロモーションデザインを担当しています。デザイン家具、インテリアアクセサリー、テキスタイル、照明、テーブルウェア、陶器など、ヨーロッパのデザイントレンドに触れられる貴重な機会です。前回に引き続き、今回は第2弾として21社をリポートします。

■KriskaDECOR(クリスカ デコール)|スペイン

Web_dsc_1063_02

Web_dsc_1065

デザイン性の高いメタルカーテンやパーテーションを製造しているKriskaDECOR。何色ものチェーンを組み合わせて絵柄をつくり出したカーテンは、空間の仕切りや装飾など多用途に使用できます。陽極酸化アルミを用いているため軽量かつ耐食性、耐摩耗性に優れています。オリジナルの絵柄やショップのロゴを取り入れるなど、カスタムオーダーも可能です。

■Lavmi(ラブミ)|チェコ

Web_dsc_1057_02

Web_dsc_1061_02

幾何学模様やシンプルな絵柄をモチーフにした、個性溢れる壁紙が揃うLavmi。2009年に市場に参入した、比較的新しいブランドです。やわらかな配色が多く、和室に取り入れても面白そうです。Lavmiの壁紙は、不織布材料にプリントされ、ポリ塩化ビニルや重金属は一切含んでおらず環境に優しい素材とのこと。壁紙でつくられたランプシェードや、クッション、テーブルクロスなどのインテリアアクセサリーもラインナップしています。

■Le Jacquard Français(ル・ジャカール・フランセ)|フランス

Web_dsc_1111_02

Web_dsc_1117_02

Le Jacquard Françaisは、織りによって模様をつくり出す、ダマスクリネンを得意とするフランスの老舗テキスタイルメーカー。フランス国内外の一流店で取り扱われ、世界3,000国以上で取引をしているそうです。テーブル、キッチン、バスルーム向け製品を数多く揃え、目が覚めるような美しい発色と上品な図柄が魅力です。現在はCollectionとLJF byという2つのラインを提供しています。

■Lindsay Alker Fabrics & Wallpapers(リンジー アルカー ファブリックス&ウォールペーパー)|英国

Web_dsc_1118_02

Web_dsc_1119_02

Web_dsc_1120_02

シルクスクリーンのハンドプリントによる、壁紙やファブリックを提供する英国のブランド。手彫りの木版によるパターンは、あえて不揃いな風合いと意図的な粗っぽさを残しています。英国出身のテキスタイルデザイナーLindsay Alkerがデザインするパターンと、手彫りの風合いが素朴でどこかノスタルジックな印象を生み出しています。ナチュラルでシンプルなインテリアにマッチしそうです。

■Luxmader(ラクスマダー)|スペイン

Web_dsc_1136_02

Web_dsc_1138

屋内・屋外用のブラインドを製造するスペインの企業、Fusta Blindsによるブランド。木製や布製、革製のベネチアンブラインド、バーチカルブラインド、屋内・屋外用シャッター、スライド式パネルなどを扱っています。

■Mantas Ezcaray Desde 1930(マンタス エスカライ デスデ 1930)|スペイン

Web_dsc_1008_02

Web_dsc_1011_02

上質なモヘア製品を中心に、モヘアとウールやカシミアなど天然素材を組み合わせた製品を製造しています。淡い色彩から鮮やかな色彩まで揃いますが、いずれもモヘアのやわらかな風合いにより、優しい印象でインテリアを彩ります。

■[more]( [more])|ドイツ

Web_dsc_0977_02_2

Web_dsc_0979_02_2

ドイツの家具メーカー[more]は、ミニマルで飽きのこないデザインが特徴です。上写真の『DRIP』は、アルミ構造のシンプルな3本の脚に天板を組み合わせたテーブル。下写真の『Corbo Low』は、ドイツの『Interior Innovation Award 2011』で受賞した『Corbo』の姉妹シリーズ。快適性は大切にしつつ、『Corbo』よりも背もたれをやや低く、軽量化してコンパクトにしています。脚はクルミやオーク材の突き板、アルミ。シート部は革やファブリックからセレクトできます。

■NATURTEX(ナチュルテックス)|スペイン

Web_dsc_1123_03

Web_dsc_1126_02

NATURTEXは、カーペットやラグ、インテリアファブリック、モジュラーパネルなどを主に製造しています。素材は綿、ラフィア、サイザル麻、木材繊維、ポリウレタン、革などさまざま。プロジェクトに応じたカスタムオーダーも可能です。

■PUNT(プント)|スペイン

Web_dsc_0974

Web_dsc_0975_02

スペインの家具メーカーPUNTは、「建築作品に溶け込む製品」をモットーに、すっきりとしたデザインの機能的かつ合理的な家具をデザイン・製造しているとのこと。上写真の『Ernest/ Ernesta』は、天板の一部を引き上げると、収納スペースが表れます。この製品は、ドレッサーの用途を再解釈したものだそう。下写真の『Mai Tai』は、非常にシンプルな構造のワゴン。基本的なフォルムのパーツを組み合わせて、スタイリッシュな印象に仕上げています。カラーバリエーションは17種類。

■räder(レダー)|ドイツ

Web_dsc_1076_02

Web_dsc_1079

インテリアアクセサリーやギフト小物などを数多くラインナップするräder。中でも質感を活かしたニュートラルカラーの製品は、上品で清潔感のある印象が魅力です。同社の製品には、レッド・ドット・デザイン賞を受賞したものもあるとか。下写真は、アルファベットや数字をかたどったペーパーボックス。ギフトはもちろん、オーナメントとしてインテリアに手軽にアクセントを添えられます。

■REMEMBER®(リメンバー)|ドイツ

Web_dsc_1080_02

Web_dsc_1081_02

Web_dsc_1084_02

REMEMBER®は、カラフルな配色に黒をポイントに取り入れた、個性的なインテリアアクセサリーをラインナップ。モザイクや幾何学模様の組合わせなど、インパクトがあり遊び心に溢れています。高いデザイン性が評価され、世界中の著名なデザイン賞を数多く受賞しているそうです。

■Secto Design(セクト・デザイン)|フィンランド

Web_dsc_0930_02

Web_dsc_0932_02

Secto Designは木製の照明器具を専門に製造する、フィンランドのブランド。北欧らしい、普遍的な魅力を持つデザインが特徴です。下写真の『Aspiro 8000』は、バーチ材のシェードがスパイラル形状になっており、重みでゆるやかに下がっています。

■Serax Collections(セラックス コレクションズ)|ベルギー

Web_dsc_0901

Web_dsc_0899

Web_dsc_0896_02

25年前に花器や鉢などの製造からスタートしたSerax Collections。現在ではオリジナルのグラスウェアやテーブルウェア、ティーライトキャンドルなど、4,000点にものぼるインテリアアクセサリーを展開しています。Serax Collectionsの信条は、「革新的な製品を適正価格で提供すること」。最新トレンドをひたむきに見つめ、フローリストやインテリアショップのニーズに確実に対応しているそうです。

■soonsalon(スーンサロン)|オランダ

Web_dsc_1087_02

Web_dsc_1088_02

毎年遊び心に溢れた製品に出合える、オランダのインテリアアクセサリーブランド、soonsalon。今年は互いを無限につなげられるコースター『Zesch』が登場。周囲にある鉤型のデザインにより、複数つなげればフライパンや鍋なども置けます。竹をレーザーカットしており、カットしたエッジ部分は黒く、ほどよいアクセントになっています。

■Steklarna(ステクラルナ)|スロヴェニア

Web_dsc_0904_02

Web_dsc_0910_02

150年以上最高級のガラス製品を製造してきたSteklarna。高度な技術による特殊ガラス包装、ガラス製品、手作り製品を製造しています。Steklarna製のボトルを使用している企業には、ヘネシー、ハイネケン、カールスバーグなどが名を連ねています。上写真の『SPEAK』は、グラスの底面が三角錐状になっており、テーブルに置くとコマを回すように揺れを楽しめます。コースターの片面には三角錐にフィットする凹みがあり、もう片面はキャンドルホルダーとして使用できます。

■TineKHome(ティネ K ホーム)|デンマーク

Web_dsc_1094

Web_dsc_1089_03

デンマークのブランドTineKHomeの製品は、アクワイアード・テイスト(経験を重ねるにしたがって、次第に好きになるテイスト)が特徴。キッチンやバス関連製品などのインテリアアクセサリー、テキスタイル、照明、家具などさまざまなアイテムが揃います。オリジナル製品をはじめ、ベトナム、モロッコ、インドなど海外で見つけたユニークな製品も。北欧らしい暖かで居心地のよい空間づくりができます。

■uccellino(ウチェリーノ)|ドイツ

Web_dsc_1096_02

Web_dsc_1104_02

Web_dsc_1097

小型家具やインテリアアクセサリーを主に製造するuccellino。上写真の『CASA uccello』は、ステンレスとオーク材を組み合わせた鳥のための餌箱。こんなエレガントな餌箱で、バルコニーを訪れる鳥を眺められたら素敵なひとときを過ごせそうです。中写真は石をカットしてつくられたプレートやボウル類。下写真の棚は棚板が可動式になっており、シンプルながら機能的。インテリアオブジェとしての存在感も感じさせます。

■Vallila Interior(ヴァリラ インテリア)|フィンランド

Web_dsc_1128_02

Web_dsc_1131_02

Vallila Interiorは1935年に創業した、テキスタイル、ラグ、壁紙のデザインに定評のある企業。ファブリックは、すべてシルクスクリーンによるものだそうです。植物をモチーフにした緻密な絵柄が特に印象的で、個性的な配色と相まってインパクトのある空間づくりができそうです。

■Vascolari(ヴァスコラーリ)|イタリア

Web_dsc_0948_02

Web_dsc_0947

通常、焼却・廃棄の対象とされる、ヤシの木などの無垢材をリサイクルして活用し、屋内外向けインテリアアクセサリーや家具を製造しているVascolari。製品はすべてハンドメイドでつくられています。写真のキャンドルコレクションは、材料の全てにおいて天然素材を使用。キャンドルは100%生分解性で、ヴァニラやホワイトムスク、ハチミツなどの香りも楽しめます。

■Vincent Sheppard(ヴィンセント シェッパード)|ベルギー

Web_dsc_0983

Web_dsc_0984_02

Vincent Sheppardは、紙を編み込むロイドルームと呼ばれる製法の家具を扱う高級ブランドです。ベーシックなデザインからモダンなデザインまで豊富にラインナップしています。紙と言っても、丈夫で座り心地も快適です。Vincent Sheppardのロイドルーム家具は、世界50か国以上で販売されているそうです。

■Wenko Wenselaar(ウェンコ ウェンゼラー)|ドイツ

Web_dsc_1071_02

Web_dsc_1074_02

Web_dsc_1072_02

タオルやドライヤーのホルダーなど実用性の高いアイテムを扱うWenko Wenselaar。特にバスルームのタイル壁などに穴を開けることなく、各種ホルダーを取付けられる『VACUUM-LOC』シリーズは、質実剛健というドイツ製品の特徴が表れているようです。仕組みは次の通り。ホルダーのベース部分を壁面に当て、ベース中央の穴に付属のポンプ式『Vacuum-Loc adapter』を差し込み、壁面とベースの間の空気を抜いて真空状態にします。これでホルダーをセットすれば、33kgの耐荷重が実現できます。ほかに、特殊な粘着パッドで耐荷重40kgになる『Turbo-Loc』シリーズ。付属の特殊な接着剤で耐荷重80kgになる『Power-Loc』シリーズなどがあります。

▶2014年■"european design"vol. 1の記事はこちら

▶2013年■"european design"vol. 2の記事はこちら

▶2013年■"european design"vol. 1の記事はこちら

▶2012年■"european design"の記事はこちら

▶2011年■"european design"の記事はこちら

▶2010年■"european design"vol. 2の記事はこちら

▶2010年■"european design"vol. 1の記事はこちら

▶2009年■"european design"vol. 2の記事はこちら

▶2009年■"european design"vol. 1の記事はこちら

関連記事:EU Gateway Programme 次の暮らしのデザイン

|

« 三菱電機新商品発表会で見た次の暮らしのデザイン | トップページ | 植物工場〜ICTを活用したモデルハウス型栽培施設〜を見学しました。 »

次の暮らしのデザイン」カテゴリの記事

EU Gateway Programme」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 三菱電機新商品発表会で見た次の暮らしのデザイン | トップページ | 植物工場〜ICTを活用したモデルハウス型栽培施設〜を見学しました。 »