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2014.09.29

『小さな家』のオープンハウスを取材しました。

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photo & text: Tranlogue Associates


「『小さな家』の1つのモデルとして計画しました。ライフスタイルに合わせて、様々な展開が可能だと思っています」と語るのは、モダニズム建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエの流れを汲む渡邊明次さんと渡邊朗子さんが主宰する設計事務所で実務を学んだ、建築家の橋本雅美さん。

橋本さんの建築は、シンプルでやさしい印象。居心地の良さも兼ね備えています。
そんな彼が、自邸を新築したと聞き、埼玉県新座市のオープンハウス(2014年6月)を訪ねました。

私たちが「小さな家」をつくる際の出発点として参考にしたい、そんなアイデアが凝縮されたお宅です。


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▲バス停から徒歩8分ほどの緑豊かな住宅街にある、敷地面積74㎡の『小さな家』は、明るく清潔感に溢れていました。

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▲ほど良い重さと温かい印象の玄関ドアを開けた1階は、床一面がコンクリート土間の多目的室。空間を無駄なく利用する賢いアイデアに脱帽です。

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▲小上りを上がった右手に主寝室とトイレがあります。主寝室は、奥まった印象でとても落ち着きます。

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▲さらに階段を上がった2階は、とても開放的なリビング・キッチン。屋根裏まで吹き抜けているため、実際の床面積よりもかなり広く感じます。

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▲バスルームの上には5㎡ほどの小屋裏があり、実用的であると同時に、愛するわが家を眺めて楽しむスペースにも。杉の無垢フローリング張り天然塗料仕上げが、家全体をやさしい印象にしています。自ら塗装を楽しみながら、賢くコストダウンしたそうです。

平面で見れば限られた敷地ですが、1階の床と2階の天井を省き、小上りを設けるなど、空間を立体的にフル活用して広々とした空間を創造。さらに、遊びのスペースまでプラスしてしまう技は、さすが「モダン」をベースに「建築の今」を提案する橋本さんならでは、と言えそうです。


橋本さんが語る『小さな家』のコンセプトと特長
「小さな家」を計画。
住宅街の中で様々な条件に対応しつつ、ローコスト、低負荷型の豊かな家を目指しました。
職人さんに細部を丁寧に作ってもらい、シンプルにするためのディテールを実現する事で、透明感を併せ持つ奥行きを作り出しています。
ローコストですが床材は無垢のフローリング、木のぬくもりを大事にしています。
断熱材は高性能のものを採用し、階段上のエアコン1台で全室をカバーします。
大胆に広く取った土間が、空間の多様性と変化を生んでいます。
また外壁のガルバリウム鋼板は、硬質なイメージですが、一方でそのすっきりとした表情が植栽と呼応することで街の風景となります。

土地購入から竣工までの経緯
 工期 2014年1月~2014年5月
 費用/ 資金計画 工事費1500万円(税別)木部塗装は自主工事

施工 株式会社 幹建設
構造 木造2階建て
延床 70.42㎡
設計監理 橋本雅美建築設計事務所

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