レンゲ田んぼで苗を1本植えし、今年の田植えが完了しました。
▲中央が6月下旬に苗を1本植えしたレンゲ田んぼ。その両側の、5月初旬に参加者の皆さんと植えた苗も順調に生長しています! レンゲ田んぼは、およそ1人1年分の米を収穫する面積です。(6月26日(木)撮影)
photo & text: Motohiro SUGITA + Tranlogue Associates
5月4日(日)に冬期灌水田んぼともう1カ所の田んぼで、約40名の皆さんと田植えを行った後、レンゲ田んぼをひとり人力で耕耘、代掻きして、6月22日(日)から延べ4日間(延べ約12時間)かけて苗を植え、100%無農薬で完全有機肥料、そして手作業による田植えが完了しました。今年は昨年に比べ熟練したせいか、半分の日数で植えることができました。
レンゲ田んぼは、およそ1人1年分の米を収穫する面積ですから、約12時間田植えを行えば、1年分の食糧を確保する準備ができる計算になります。誰でもできそうですね!
田植え前にレンゲは、雑草に負け生長が悪く虫に食われてしまい、レンゲによって米栽培に必要な栄養素である窒素を地中へ固定する効果は期待できませんが、来シーズンに備え、レンゲ田んぼでの米づくりの手順を追って実験を続けています。
1回目の田植えでは小さな苗を5本ずつ束にして植えましたが、2回目のレンゲ田んぼでは大きく生長した苗(葉5枚程度に生長した苗)を1本ずつ植えました。1本の苗は20本ほどに分けつする予想です。つまり、1粒の米が1,500〜2,000粒に増える計算です。米は本当に効率のいい食糧です。
1回目に苗を植えた冬期灌水田んぼでは、冬に水を張り続けたことと、田植え後も水を深く張り続けたことから、雑草が抑制される効果が出ています !!! しかし、もう一方の田んぼは期待したほど水深が得られず、雑草が繁茂してしまいました(泣)。田植え1週間後からひたすら人力で除草を続けていますが、昨年よりもこの田んぼの面積を減らしたことで、何とか1人で除草できる程度で収まっています、今のところ。
昨年は稲刈りが遅れたせいで、すっかり稲が雑草に負けてしまいましたが、今年は8月15日頃からどんどん稲刈りを進めていく予定です。
一般的に米は「穀物」と呼ばれ固く乾燥した食べ物ですが、収穫時期を選び、天日による自然乾燥を通して乾燥状態をコントロールすることで、とてもジューシーな米をつくれることを発見しました。私たちはこの米と食べ方を「果実米」と呼んで楽しんでいます。大袈裟に書けば、米の実をフルーツのように味わう感覚です。機械化された現行の生産システムではつくれない美味しさです。
1回目の田植えリポートについても編集中です。お楽しみに!
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