《2013年11月》 IFFT/インテリア ライフスタイル リビングで見つけた次の暮らしのデザイン【リポート第1弾】
photo, movie & text: Motohiro SUGITA + Tranlogue Associates
2013年11年6日(水)〜8日(金)、東京ビッグサイト東4・5ホールにおいて、国際見本市 IFFT/interiorlifestyle living 『IFFT/インテリア ライフスタイル リビング』が開催されました。本展はB to B/商談見本市であり、一般来場者は入場できません。
メディアを通して次の暮らしをデザインするトランローグは、
会場に出展社を訪ね、取材しました。第1弾の今回は、主催者(一般社団法人日本家具産業振興会/メサゴ・メッセフランクフルト株式会社)による企画展示を中心にリポートします。
洗練されているのに独自性が高く、知性と感性にテクノロジーまでもが融合されたアイテムの数々に注目です。リポート第2、第3弾では家具を中心にリポートします。お楽しみに!
▲『布のトレンドがみるみる分かる!南村弾のファブリックマジック2014』と題して、フランクフルトで開催されるホーム&業務用テキスタイルの見本市Heimtextilでトレンドセッターを務める南村弾さんによる、2014年のトレンドを紹介するセミナー。司会は編集者でライターの本間美紀さん。具体的なテキスタイルを示しながら、トレンドの背景にある思想や文化、技術について解説されました。
▲『Heimtextil 2014』で発表されるトレンドを先行して見ることのできる「HEIMTEXTIL TRENDSPREVIEW 2014/2015」。 “Progress”というカテゴリーから派生した2つのキーワード“GENERATE COLLISION! ”と“ENGINEER NATURE!”。“Revive”というカテゴリーから派生した2つのキーワード“EXALT PURITY! ”と“REJUVENATE CRAFT!”について、素材やカラー、イメージを紹介していました。トレンドについて詳しくは、上の動画『南村弾のファブリックマジック2014』をご覧ください。
a.e.c 他|DAN PROJECT
▲Heimtextilのトレンドセッター、南村弾さん自身による商品提案。『a.e.c』という未利用リサイクル繊維を用いた定番カーテンを発表しました。やさしい風合いのモノトーンの生地にカラーのラインが次の暮らしにマッチしそうです。クリップで生地のまま吊り下げる提案に親しみを感じるユーザーも多いのではないでしょうか。
白の展示…素材|コンフォルト×R不動産 toolbox×IFFT/インテリア ライフスタイル リビング
▲インテリア情報専門誌『コンフォルト』の人気連載企画「脱・均質の素材学」が、リノベーションやインテリアデザインのためのパーツや素材を紹介する「CREATIVE RESOURCE」に展示されました。和紙、特殊塗装、漆喰など様々な白の仕上げを一覧的に比較して見ることができる、プロにもセミプロにもうれしい企画です。
Drop Table|宮富ガラス工房+藤森泰司アトリエ
▲「CREATIVE RESOURCE」において、「ヒカリ」をテーマにガラス作品をピックアップした「9lass(グラス=9のガラス工房)」が企画展示されました。
上写真の「Drop Table」は、テーブルなどの上に置く、さらに小さなテーブル。一枚のフロートガラスの平滑さをそのままに、一部分を変形させることで生まれる形、そして光と影によって浮かび上がる存在感が際立った造形。その美しさの秘密は、ガラスの一部分のみに熱を加えて柔らかくし、主に重力によって自然に生まれた形態にあるようです。
puddle|GALACO+MUTE
▲同じく「9lass」に展示されていた秀作。「puddle(水たまり)」と名づけられた作品は、「水の入ったグラスを置くための、水のような表情の天板をもったサイドテーブル」とのこと。複数の板ガラスを積層させて接着し、研磨してつくられているため、見る方向によって積層面がダイナミックに浮かび上がります。
Glass Parabola|狩野グラススタジオ/ 宮冨ガラス工房/ 芹沢啓治建築設計事務所
▲パラボラアンテナのような直径1105mmの湾曲したガラスの中心に光を当て、95%の透過光(背面)と5%(正面)の反射光によって自身の存在感をアピールする照明。明るく照らされた背景と対照的な、柔らかな反射光のせいか、眩しさのない不思議な空気感を醸し出します。「9lass」にて展示。
Through: expand/ weld/ blow|ガラス工房まつぼっくり+吉行良平と仕事
▲試験管など主に理科学実験器具用に開発されたガラスを酸素バーナーで約2000℃で溶かし、様々な形に成形。軽くて丈夫な耐熱ガラス、という一面を持ち合わせているそうです。こちらも「9lass」内で展示。
筒井時正玩具花火製造所
日本の優れたデザインや製品を通じて今の日本のライフスタイルを発信し、グローバルに展開する企画「JAPAN STYLE」からリポート。
筒井時正玩具花火製造所は、福岡県みやま市で子ども向け玩具花火を製造して70年以上の老舗。昭和50年代に入り安価な外国産線香花火が輸入されると、国内の製造所は次々と廃業に追い込まれました。そして2003年、国内最後の線香花火製造所が廃業するタイミングで、3代目筒井良太さんはそこで技術を学び、現在に至っています。300年前から受け継がれた藁を芯にした「スボ手牡丹」は関西地方で親しまれてきました。対して「長手牡丹」は、和紙で火薬を包む方式で、関東地方から全国に広まりました。同製作所ではこれら2つの伝統的な線香花火をはじめ、素材にこだわった花火を企画、製造しています。
変形多角形による角柱グラス|吉沼硝子
▲大正5年浅草にて創業後、現在では業務用食器に特化してオリジナルな手づくり商品を中心に展開。展示は非対称な多角形を角柱にした、一見シンプルだけど豊かな表情の、とても味わい深いグラスシリーズ。ネーミングが外見のユニークさを補強し、パッケージが高度なハンドクラフトの技術を保証しているように見えます。カラーはクリア、ブルー、ピンク、イエロー。希望小売価格(税抜き)は、大2,800・中2,700・小2,600円。「JAPAN STYLE」で展示。
TIME & STYLE
▲COXA:人体の脚部と上半身を連結させ、支える股関節周辺の重要な骨格部位である顴骨(かんこつ)を意味するCOXAがネーミングの由来。システマティックに変化させることで天板の形態、サイズ、素材に呼応。文田昭仁さんによるデザイン。「JAPAN STYLE」エリアで展示。
▲同じく文田昭仁さんデザインによるLOCUS EASY| chair/ armchair/ ottman。背・座・脚・ひじ宛といったパーツの意味を解体し、再構築したコンセプチュアルなラウンジチェア。
▲T-370:トップは無垢天然板。脚部は富山県高岡市の真鍮鋳物技術を用い、上質なダイニングテーブルを完成させました。
▲T-380:同じく富山県高岡市の真鍮鋳物技術を用いた脚部の素材は、銅・アルミを採用。脚底・支柱・受座を一体で成形することにより、継ぎ目のない軽快なフォルムを実現しました。トップはガラスや小口を大きく面取りし、脚部との一体感を演出しています。
▲昨今の和物ブームは、仏具や仏具製造の技術を生かした商品開発としても展開されています。TIME & STYLEでは打ち鳴らしの道具の1つ「磬子(けいす)」を一般家庭のインテリアの一部にすべく、近日発売予定とか。磬子を置く座布団などは、次の暮らしにフィットするよう新たにデザインされるとのこと。心に響く鐘の音は、リラクゼーション効果抜群です。
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お米のオイル|aGarey/FUTAE GAUZE & PILE|lllworks/Paper Wreath Design by Chiori Ito/Garden animal|NEWSED/224 porcelain/武者絵トートバッグ|有限会社武者絵の里 大畑/オークス株式会社/Gita|DI CLASSE/マルミツ陶器/堀江陶器/デニム幸来織|株式会社 幸来織/FONDUE Bar|NOUVEL® SWITZERLAND/T-tree®|MacMä/BOiNG|灰一株式会社/MAGUS/TOWA|株式会社 東和製作所/Ehon|神戸意匠操練所/design works Wacca/茶酒カップ|CiCHi Aerain Design Studio/Soul Mate|Amorim Cork Composites + Matceramica/lucie kaas/DAN PROJECT/LAURA ASHLEY HOME
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2009年12月■IFFT/interiorlifestyle living 『IFFT/インテリア ライフスタイル』の記事はこちら
2010年11月■IFFT/interiorlifestyle living 『IFFT/インテリア ライフスタイル』の記事はこちら
2011年6月■interiorlifestyle TOKYO 『インテリア ライフスタイル』の記事はこちら
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