《2013年11月》 IFFT/インテリア ライフスタイル リビングで見つけた次の暮らしのデザイン【リポート第2弾】
photo, movie & text: Motohiro SUGITA + Tranlogue Associates
2013年11年6日(水)〜8日(金)、東京ビッグサイト東4・5ホールにおいて、国際見本市 IFFT/interiorlifestyle living 『IFFT/インテリア ライフスタイル リビング』が開催されました。
メディアを通して次の暮らしをデザインするトランローグは、第2弾として家具や建具、内装材などを紹介します。
なお、本展はB to B/商談見本市であり、一般来場者は入場できません。ご注意ください。
VANDECASTEEELE|DESIGN STUDIO WOOD
▲日本初上陸のヴァンデキャステルは、1976年にベルギーで創業した家族経営の会社。ユニークで大胆なアイテムの数々ですが、使い込まれた木材の風合いやスチールが懐かしさや楽しさ、親しみやすさを感じさせます。木は本当に温かいですね。
Ligne roset®|ドリームベッド株式会社
▲トレンドカラーを自在に操り、スタイリッシュでありながら柔らかい印象のソファーが人気のリーン・ロゼですが、今回注目したのは、好みの高さに調整できるGrande Lumatique。ダイニングテーブルやコーヒーテーブルを想定していますが、パソコンを使ってテレワークだってできそう。椅子のピンクは、トレンドカラーです。
half chair Op.1|株式会社メーベルトーコー
▲チェロやバイオリン、フルートなど、音楽奏者のための、背筋をまっすぐに保ちながら背骨を支えてくれるチェア。チョン・ジウンさんによるデザイン。座の下にはロジンやチューナーなどの小道具を入れる引き出しまである優れものです。省スペースで、さらに3脚までスタッキング可能とか。特定用途に特化してデザインされた家具が、新規性や独自性ばかりでなく、一般性をもって私たちの心をキャッチする素敵な事例です。面白い、色々な場所で使える!と。
▲「100年かかって育った木は100年使えるモノに」「お椀から建物まで」「子ども一人、ドングリ一粒(植樹・育林活動)」を理念とし、1974年に創設されたOak Villageが出展。上の写真、動画は、樹木と材木について知りたい、と願う私たちの好奇心、向学心をくすぐる大人の知育玩具とでも言うのでしょうか。本来は子ども向けかな? 触れれば触れるほど、もっと木のことを知りたくなるから不思議です。
Ruscello|株式会社岡村製作所
▲ホームユースのパーソナルリクライニングチェア。座面は3種類の硬さのウレタンを一体成型しています。これにより体圧を分散することで、長時間座っても血行の悪化を防ぎ、疲れにくいとか。オフィスシーティングの専門メーカー、オカムラならではのノウハウのようです。従来リクライニングチェアは重くて動かせないものでした。メッシュの張り生地のRuscelloは、比較的容易に移動できるため、くつろぎたい場所でくつろぐことができます。Ruscelloの真骨頂ではないでしょうか。
▲レンジフードのシェアで国内トップの富士工業による空気をきれいにする照明。「プレフィルター(脱油)」「脱油フィルター」「脱煙フィルター」「脱臭フィルター」の4層のフィルターで、油捕集効率95%、煙捕集効率90%、脱臭効率80%とのこと(数字の根拠については、カタログ等でご確認ください)。工事不要で取り付け簡単。フィルターの交換も手軽にできます。ファンの運転モードの切り替えからLED照明の調光・調色までリモコンで操作します。希望小売価格は、7万円台から9万円台。
▲iPhone用拡音器「セトーネ/瀬戸音」は、瀬戸特産の白雲陶器を使い、その特性である反響効果により電気を使わずに音を響かせ、広げます。自然界の造形のような、ホルンのようなフォルムは、落ち着いた張りのある音を期待させます。フォルムも音も、今後ますます洗練されていくことを楽しみにしています。
▲染料を如雨露(じょうろ)で注いで染める「注染」。浜松注染そめは、関東大震災で避難した職人が、空っ風を生かして繊維業が集積する浜松に移住したのが発祥とか。トランローグが注目したのは道具の如雨露(じょうろ)。液体を注ぎたい場所にピンポイントで注ぐ。苗への水やりなど、この機能を必要とする場面は多いはず。特定用途の道具ですが、洗練された容姿は、どこで使われてもおかしくない、存在感があります。
ROOMBLOOM
▲「暮らしを考えるための新しいペイント」というコンセプトに、日本ペイントが立ち上げた新ブランド「ROOMBLOOM」と、第1弾の商品となる住宅内装用ペイント「ROOMBLOOM Matte」。144色のコンセプトカラーと45色のデザイナーカラー(2014年春発売予定)をラインナップしています。コンセプトカラーは「街や国の雰囲気」「感情」「時間の移ろい」などを表現。また、室内用ペイントに必要な水性、超低VOC(揮発性有機化合物)、超低臭、ホルムアルデヒドフリーを実現し、マットな質感で落ち着いた仕上がりです。リビングデザインセンターOZONEにあるショーケースでは、自らペイントするためのワークショップやイベント、ペイントサポートからプロによるフルペイントまで様々なサービスを準備して、暮らしを丁寧につくり上げる、次の暮らしについて発信しています。
▲青森県産の杉、リンゴ樹の端材を利用した木質新資材「波形ボード」。木製段ボールなどの材料に加工したり、家具や建具、雑貨として仕上げたり、用途は自由。「環境にやさしく(ecology)」「木の素材をそのままに(essence)」「お値打ち価格で(economy)」と3つのeがコンセプトです。
▲800年前、鎌倉時代の発祥と言われ、欄間や床の間の装飾として重宝された「組子」が、現代のリビング障子へと生まれ変わりました。その他、パーティションや照明などにも展開されています。豊かな時代に豊かなモダンインテリアをつくる、シンボリックなアイテムになりつつあるように感じます。
▲備前焼を日常生活のなかに普及させることを目的に、小ぶりな手持ち急須「宝瓶(ほうひん)」を中心に「お茶を丁寧に淹れて楽しむ」文化を発信。花器や酒器のイメージの強い備前焼ですが、お茶の渋みを和らげる効果があるとか。会場では、この日のために特別に譲っていただいたという、値段のつかない煎茶をいただきました。動画のように、茶のしずくを一滴一滴味わう作法と、備前焼の重厚で自然な風合いもあって、心と体に深く染みわたりました。まるで生きた甘い葉のエキスをいただいているような感覚です。この貴重な記憶を日常のなかで再現するために「備煎」を使ってみたくなりました。伝統工芸を保全、再生させる道は様々ですが、キーワードの「丁寧」から共感の輪が広がるのではないでしょうか。
▲2011年ミラノで創業したDESCIPLINE。今回は岩崎一郎氏デザインによる家具を中心に展示。下写真「TAGスツール」の取っ手は、壁などにかけるためのものとか。その他、定番あるいは売れ筋の色や形、素材といった記号を自在に組み合わせたポップなラインナップ。店舗から家庭まで幅広く使われそうです。
第3弾に続きます。お楽しみに!
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お米のオイル|aGarey/FUTAE GAUZE & PILE|lllworks/Paper Wreath Design by Chiori Ito/Garden animal|NEWSED/224 porcelain/武者絵トートバッグ|有限会社武者絵の里 大畑/オークス株式会社/Gita|DI CLASSE/マルミツ陶器/堀江陶器/デニム幸来織|株式会社 幸来織/FONDUE Bar|NOUVEL® SWITZERLAND/T-tree®|MacMä/BOiNG|灰一株式会社/MAGUS/TOWA|株式会社 東和製作所/Ehon|神戸意匠操練所/design works Wacca/茶酒カップ|CiCHi Aerain Design Studio/Soul Mate|Amorim Cork Composites + Matceramica/lucie kaas/DAN PROJECT/LAURA ASHLEY HOME
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2009年12月■IFFT/interiorlifestyle living 『IFFT/インテリア ライフスタイル』の記事はこちら
2010年11月■IFFT/interiorlifestyle living 『IFFT/インテリア ライフスタイル』の記事はこちら
2011年6月■interiorlifestyle TOKYO 『インテリア ライフスタイル』の記事はこちら
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