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2013.08.23

EUのモダンでハイエンドなインテリアデザインに出合える展示会「european design」2013【リポート第2弾】

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photo & text: Shizue INOUE

会期:2013年6月5日(水)、6日(木)

会場:ヒルトンホテル東京

主催:欧州連合

6月5日、6日の2日間、EU加盟国から37社が来日し、インテリアの展示会「european design」(www.europeandesign.jp)が開催されました。この展示会は、EUの優れた技術やデザインを日本に紹介するプログラム「EU Gateway Programme」(www.eu-gateway.jp)の一環として行われているものです。トランローグは、本展示会のブランディングとプロモーションデザインを担当しています。デザイン家具、インテリアアクセサリー、テキスタイル、照明、テーブルウェア、陶器など、ヨーロッパのデザイントレンドに触れられる本展示会のリポート第2弾として、今回は19社を紹介します。

■Lincasa(リンカーサ)|リトアニア
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Lincasaはリネン(麻)の本場、リトアニアのブランド。リネンコットン、リネンウール、ジャガード織やプレーンなハーフリネンのファブリック、テーブルクロスやナプキン、カーテンなどのホームテキスタイル、ベッドリネン、そしてメンズやレディースのパンツ、ブラウス、ジャケットなどを製造しています。落ち着いた色合いで、温かみのあるアイテムが揃っています。

■Lindsay Alker Fabrics & Wallpapers(リンジー アルカー ファブリックス& ウォールペーパー)|英国
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イギリス出身のテキスタイルデザイナーLindsay Alkerによる同ブランドは、シルクスクリーンを用いたファブリックと壁紙を製作しています。リネンとブリティッシュウールの扱いに熟練した職人によって、ハンドプリントで印刷されています。木版を手彫りし、意図的に粗っぽさを表現して風合いを出しているそうです。上写真の左から3番目のパターン「Nook Beach」と下写真の「Battle Great Wood」は、ウィリアム・モリスが主導したアーツ・アンド・クラフツ運動からインスピレーションを得たLindsay Alkerの代表的なプリント、とのことです。

■LinenMe(リネンミー)|リトアニア
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LinenMeは、テーブル、バスルーム、キッチン向けのリネンを中心に、さまざまなインテリアアクセサリーやベッドリネンなどを製造しているリトアニアのブランド。同ブランドが大切にしていることのひとつとして、最高の品質をリーズナブルな価格で提供しているそうです。リネンならではの、使い込むほどに味わいの出る風合いはもちろんのこと、ハイセンスでナチュラルな色合いも魅力です。

■Mantas Ezcaray Desde 1930(マンタス エスカライ デスデ 1930)|スペイン
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Mantas Ezcaray Desde 1930は、創業1930年の老舗ブランド。モヘアと他の繊細な天然素材をミックスした新しいデザインによる、ブランケットやマフラーなどを製造しています。なかでもモヘアを得意とし、その強度、柔らかさ、光沢、白さで評価を得ているそうです。製造においては自然と環境に配慮しており、その品質とデザイン、華やかな色使いで高く評価されています。

■melin tregwynt(メリン トレグィント)|英国
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英国ウェールズ最西端の海岸、ペンブロークシャーコースト国立公園内に位置するmelin tregwynt。インテリアやファッション向けにウェールズの伝統的な二重織り織物を製造しています。幅広織やドビー織を得意とし、伝統的な織りと現代的な色やデザインをミックスした製品作りが特徴です。家族経営による100年以上の歴史があり、現在は24人のスタッフが、5台の織り機を駆使して上質な製品を生み出しているそうです。

■NATURTEX(ナチュルテックス)|スペイン
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NATURTEXは、カーペットや室内装飾ファブリック、モジュラーパネルおよびモジュラーカーペットを製造しています。紙繊維とステンレススチールなど異素材を組み合わせたり、伝統と革新の融合や最新トレンドの採用などで、独自性のある製品を生み出しています。プロジェクトやスペースに合わせたオーダーメイドにも対応しているそうです。

■O living(オー リビング)|ドイツ
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フラワーアーティストのDetlef Klattによって2003年に創設されたブランド。花瓶、鉢、装飾品など、植物を暮らしに採り入れるための製品を展開しています。植物への情熱にあふれたコレクションのすべては、彼自らがデザインと製品化を手掛けていると聞いて納得です。製品のすべてはハンドクラフトにより、ファイン・ボーン・チャイナ、木材、真珠貝、ステンレススチール、真鍮、天然石など最高品質の素材が使われています。

■OCTAVIO AMADO(オクタヴィオ アマド)|フランス
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照明の設計と製作をすべてフランスで行っているOCTAVIO AMADO。製品は、現代的で情緒のあるデザインを特徴としています。上写真中央の「smoothy collection」シリーズは建築家から高い評価を受けており、図書館やレストラン、玄関ホールなどで広く採用されるほか、ヨーロッパ全域にわたって多くの新しい公共建造物のインテリアとして使われているそうです。

■roomsafari(ルームサファリ)|ドイツ
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roomsafariは、くつろぎの空間を演出するホームアクセサリー、家具、照明の製作と販売を行っています。上写真の「lucky clover」は、四葉の形のループを利用した傘立て。長傘はループ部分へ入れて、折り畳み傘はスタンド上部に掛けて使用できます。中写真の「turntable & record」は、テーブルトップにあるレコードのようなシートを差し替えることでバリエーションを楽しめるサイドテーブルです。下写真の「c.lamp」は、ライトとクランプが一体化した製品。どれもシンプルだけれど遊び心を兼ね備えているのが魅力です。製品はすべてベルリンで考案、製造されています。

■SANCAL(サンカル)|スペイン
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布張り・革張り家具と補助家具の製造メーカーSANCALは、ソファ、アームチェア、ソファベッド、ベッド、椅子、ベンチ、スツール、テーブル、インテリアアクセサリーを製作しています。本展示会では、4種類の家具をすべてオレンジ系で統一。それぞれの家具のモダンなフォルムと相まって目を引く展示でした。

■SANTA & COLE(サンタ & コール)|スペイン
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スペインのSANTA & COLEは、インテリア照明と家具、書籍、都市照明と調度品、都市緑化向けの樹木という4分野で製品を展開しています。上写真の「Sin」はシェードを外しても使用できる照明です。光源はLEDで、シェードの形状に沿って、円形状に小さなLEDライトが埋め込まれています。写真のテーブルタイプのほかに、ペンダントタイプもラインナップ。下写真の「Blanco White」シリーズ「R1 table rotating」は、土台部分をトレーとして使用できる照明です。照明部分はLEDライトが埋め込まれ、角度調節が可能です。

■Sempre(センプレ)|ベルギー
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Sempreは、オーク製やチーク製の家具、ハンドメイドのガラス製品、ラタン製の家具やバスケットなどを製造しています。有機的なフォルムの花器やキャンドルホルダーなどは、リビングを彩る植物とも調和し、独創的で美しい世界観を醸し出します。

■Soonsalon(スーンサロン)|オランダ
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遊び心満点のSoonsalonは、暮らしを楽しく彩る製品が豊富です。上写真のブランケットをレザーバンドで留めたデザインがユニークなスツール「Rubens sur le voyage」は、座面がポリウレタンコーティングされた発泡体で出来ており、一見固そうに見えますが、座ると優しくからだが沈み込みます。中写真の全身ロープで覆われた等身大の犬、その名も「DOG」は、なんと猫の爪研ぎ。ライバルに向かって思う存分ストレス発散できます。下写真の壁から部屋の中へと疾走する馬「Equus」は、3Dプリンタで製作された壁面を飾るインテリアアクセサリー。どれも思わず笑みがこぼれてきそうな製品ばかりです。

■The Just Slate Company(ザ ジャスト スレート カンパニー)|英国
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スレートを素材としたランチョンマットやコースター、サービングトレイ、ケーキスタンドなどのテーブルウェア製品を中心に取り揃える英国のブランド。製品はひとつひとつ、スコットランドのファイフにある工場で手作りされているそうです。シックで高級感のあるスレート製品で、ダイニング空間がぐっとグレードアップしそうです。

■tossB(トス ビー)|ベルギー
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tossBは、スタイルと機能性を両立させたミニマルデザインが特徴の照明ブランド。製品のほとんどはアルミニウムを素材としています。カラー展開は、グレー、黒、白で、要望により、それ以外の色も対応可能だそうです。ユニークさを兼ね備えたシンプルモダンな照明は、住宅、商業空間それぞれに幅広く対応できそうです。

■uccellino(ウチェリーノ)|ドイツ
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uccellinoは、主に小型家具、リビングアクセサリー、卓上製品を製造するドイツのブランド。上写真は、ユーズドのジーンズをすっぽりかぶせた花瓶「BOYFRIEND」。昨今のトレンドである、インテリアとファッションの融合を実現した、スタイリッシュなアイテムです。中写真の「LOLEC ART」は、色みの異なる木材を何層にも貼りあわせ、カッティングにより独創的な模様が浮き上がります。下写真は、Sisalagaveという植物(リュウゼツランの一種)が木化して固くなった、その幹を生かした花瓶「TINDAYA」シリーズ(写真奥)とキャンドルホルダー「DAYA」シリーズ(写真手前)。この植物は一生に一度しか花を咲かせず、時には花を咲かすのに数十年かかることもあるとか。年月をかけて、強い日差しと塩分の多い空気にさらされた風合いと、自然の造形美を楽しめます。

■Vascolari SRL(ヴァスコラーリ)|イタリア
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Vascolari SRLは、焼却や粉砕の対象になっている無垢材やその他の天然材料を生かした、屋内外のインテリアアクセサリー、家具を設計・製造しています。独自の木彫り技術でひとつひとつ彫り上げた製品。木材を焼成してシックな印象に加え機能性も高めた製品など。どれも自然が作り出した美しさを生かしながら、さらに魅力ある製品へと仕上げています。キャンドルは100%生分解性でリサイクルも可能。原料の蝋、香料、芯もすべて天然素材とこだわり抜いています。

■XXD(XXD)|ドイツ
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インテリアアクセサリーや家具、ライフスタイル製品を提供するXXD。上写真の「shanty」は、ヨットをモチーフとしており、竹製のコースターを器の内側、外側のどちらに敷いてもさまになります。中写真もすべて船をモチーフとしている竹製アイテム。barkasse(写真手前)はトレー、schärenkreuzer(写真中央)とriva(写真奥)はカッティングボードです。下写真のchoptrickは、スティック状の9つの竹でできたコースター。上に置くものによってスティックの数を自在にまとめられ、鍋やフライパンなど大ぶりなものにも対応できます。

▶2012年■"european design"の記事はこちら

▶2011年■"european design"の記事はこちら

▶2010年■"european design"vol. 2の記事はこちら

▶2010年■"european design"vol. 1の記事はこちら

▶2009年■"european design"vol. 2の記事はこちら

▶2009年■"european design"vol. 1の記事はこちら

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