《2013年6月》Intrior Lifestyle Tokyo『インテリア ライフスタイル』商談見本市で見つけた次の暮らしのデザイン【リポート第3弾】
photo, movie & text: Motohiro SUGITA
2013年6年5日(水)~7日(金)、東京ビッグサイト西ホールにおいて、Interior Lifestyle Tokyo『インテリア ライフスタイル』が開催されました。
メディアを通して次の暮らしをデザインするトランローグは、第3弾としてユニークなアイデアが光る出展社。圧倒的なアイテム数で家まるごとコーディネートするLAURA ASHLEY HOMEなどを紹介します。
なお、本展はB to B/商談見本市であり、一般来場者は入場できません。ご注意ください。
■Gita | DI CLASSE
スプーンとフォークがシェードになった照明「Gita(ジータ)」。素材はホワイトバーチ(白樺)なので、ダイニングをはじめ、家庭からカフェまで楽しく柔らかな雰囲気のインテリアにぴったり。本物のシルバーを使ったハイエンドなイタリアの照明など、同様のアイデアはありますが、Gitaは12,000円(税別)と、圧倒的に家計にやさしい照明です。
■マルミツ陶器
毎度同じコメントですみません。今年もマルミツ陶器が魅せてくれました! いや、今年のテーマは「チュニジアのリゾート」と、例年以上に先鋭化しているようです。チュニジアの海岸沿いに佇む板壁の小屋。その中に足を踏み込むと、白や濃淡様々なブルーを基調に、キッチンとダイニングが再現されていました。食器やテーブルウェアで、ここまで世界観がつくれるんですね。
■堀江陶器
長崎県波佐見をベースに陶磁器の企画販売を行う堀江陶器と3人のインテリアスタイリスト、雑貨プランナーで展開しているブランドが「h+(エイチ・プラス)」。上写真はマットなのに滑らかな質感が特徴の「プレスコップ」と「プレスボウル」。富士山のように見える2トーンも楽しいですね。下写真は、小鳥と止まり木をイメージしたおちょこと徳利。その名も「止まり木」。いずれも洗練されたスタイルや素材に、遊び心が花を添える逸品です。
■デニム幸来織|株式会社 幸来織
江戸時代から岩手で受け継がれる「裂き織」を現代に生かし、様々なアイテムに展開したのが「さんさ裂き織」。今回特に目を引いたのが「デニム幸来織 PANORECHE」。裂き織のデニムを、バッグやランプシェード、エアクリーナーのカバーにまで展開しています。ファッションとインテリアのコラボレーションが世界的なトレンドですが、「デニム幸来織 PANORECHE」も先端を走っているようです。
■FONDUE Bar | NOUVEL® SWITZERLAND
チーズフォンデュなど、フォンデュ料理を囲むダイニングに必要な機能を1セットに。テーブルからコンロ、鍋やフォークはもちろん、グラスやパンを保温するバスケット、ワインクーラーまで組み込んだ優れものです。日本でもカフェやパーティーで注目を集めそうです。
■T-tree® | MacMä
上下対称のティーボトル。上からステンレスストレーナー(茶漉し)をセットしてお茶やコーヒーを入れ、ふたをしてひっくり返し、お湯を注いでいただきます。パーツを分解してボトルの中まで洗いやすい点が、衛生的で女性に人気とか。ユニークで実用的なアイデアもさることながら、感じのいい男女がやさしく実演してくれる点も好感。ブランドイメージにとって人の印象も、とても重要なんですね。
■BOiNG|灰一株式会社
フレキシブルウレタンという柔らか素材による洗面ボウルは、世界初とか。スペイン製で、個性の異なる洗練された4種類のフォルムと、10種類のカラーバリエーションをラインナップ。空間をスタイリッシュに演出しながら、しかも柔らかい素材が安心感を与えてくれる今までにない洗面ボウルは、大人から子どもまで毎日を楽しくしてくれそうです。耐熱温度は70℃、お手入れ方法は付属の「お手入れ方法」を参照とのこと。
■MAGUS
台湾をベースに展開しているMAGUS。竹を中心に、インテリアにマッチするシンプルなファブリックを組み合わせた様々なアイテムを展開。それぞれのアイテムには、なるほど、と思わせる便利で楽しいアイデアが隠されています。
■TOWA | 株式会社 東和製作所
東京大田区をベースに展開する東和製作所は、1938年に創業した永久磁石加工のパイオニアとか。なお、永久磁石が産業界で活躍したきっかけは、1917年に本多光太郎博士がKS鋼を発明したことだそうです。今回、同社はオフィスや店舗、家庭などに向けて、ピンやフックから、バッグ、システム家具、肩こり解消用まで、様々なアイテムを提案しています。永久磁石だけに注目した、新たな世界が見えてきました。
■Ehon|神戸意匠操練所
「玩具店に併設する、子どもと親がデザインを学べる場所」が神戸意匠操練所。そして今回、絵本の世界をテーマに、子どもたちを通して気づいたことを雑貨や家具に表現したそうです。植物を生けることでウシやシカに変身する花瓶「animal」。本をめくるように楽しめる机「book」など。子どもにも、子ども心にも響くアイテムがラインナップされていました。
■design works Wacca
東京目黒区をベースに展開するデザインワークスワッカは、空間デザイン、建築設計を基本としたものづくりを行うデザインスタジオ。上写真は、ファッションのようにインテリアを楽しむ、天然素材にこだわる上質なものづくり、そしてメイドインジャパンをデザインポリシーとする同社による、居場所をつくるラグ「ZAPPETO」。中心がくぼんだ座布団のようなラグは、居心地のいい空間をつくり出してくれそうです。
■茶酒カップ|CiCHi Afterain Design Studio
茶器として茶をいただき、逆さまにすれば酒をいただくグラスとしても使える面白いアイテム。素材は耐熱アクリルとか。台湾のデザインを日本に紹介する「In Taiwan In Design」ブースで見つけたブランドです。茶や酒で客人をもてなす台湾伝統のスタイルかと思いきや、当地でもユニークなアイテムとのこと。
■Soul Mate | Amorim Cork Composites + Matceramica
ポルトガルから出展。コルク製造の世界的リーダーAmorim Cork Compositesと、ポルトガル最大の陶器メーカーで、ヨーロッパ最大級のテーブルウェアメーカーでもあるMatceramicaとのパートナーシップから生まれたSoul mate。コルクと陶器のコントラストもさることながら、陶器のカラーバリエーションが魅力的。特に、かすかにブラウンやパープルを感じさせるダークグレイは、何とも奥深い雰囲気を醸し出していました。
■lucie kaas
lucie kaasは、同名のデザイン会社を中心に、北欧のミッドセンチュリーのアイテムを復刻しています。上写真からノルウェーで最も成功したデザイナーの1人Arne Clausen Collectionのポスター。次はポスターにも描かれたロータス食器コレクション。色もパタンも大胆でシンプルなのに、やさしく親しみを感じさせるデザインです。次は人形型のエッグスタンド。同一のフォルムに豊富な絵付けのバリエーションが、コレクション心をそそります。
■DAN PROJECT
「DAN PROJECT」は、heimtextilのトレンドセッターとして、ヨーロッパ以外から初めて選出された南村弾さんによるアーティスティックでいい感じの素材とカラーが印象的。写真奥のカーテンなどを想定したファブリックは在庫品。写真手前のラグやクッションカバーなどは受注品とか。今年も「CARL HANSEN & SON」の名作チェアとコラボレーション。
■LAURA ASHLEY HOME
LAURA ASHLEYは、1953年ロンドンで誕生した英国のライフスタイルを提案するブランド。花柄のプリントが有名ですが、現在では女性的で上品なイメージはそのままに、トレンドを取り入れたコンテンポラリーで上質なスタイルを展開しています。
200種類以上の生地からつくるオーダーメードカーテンをはじめ、ソファやテーブル、キャビネットからベッドまで、家具のコレクションも充実。また、キッチンやリビング、子供部屋からオフィスまで、住空間のすべてをコーディネートするデザインサービスも提供しています。
圧倒的なアイテム数で様々な空間をコーディネートするLAURA ASHLEY HOMEの展示は、インテリア ライフスタイル展示会場で、最もインテリア企業らしい展示の1つでした。
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