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2013.07.05

【リポート】『日本のハーブを愉しむワークショップ』を開催しました!

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Movie: Motohiro SUGITA
Photo: Shizue INOUE, Motohiro SUGITA
Text: Shizue INOUE

毎年ゴールデンウィークに開催しているトランローグの田植えワークショップ。今年は同日〔2013年4月28日(日)〕に、身近に生えているハーブ(野草・薬草)を観察し、ハーブをつかったセルフケア・レシピを作って体験する『日本のハーブを愉しむワークショップ』を開催しました。講師は、薬学博士で「トトラボ植物療法の学校」代表の村上志緒さん。村上さんは、2011年にトランローグが企画・制作した書籍『身近なハーブ・野菜で からだ美人になる自然派レシピ』を監修されたハーブのスペシャリストです。今回は、当日のワークショップの様子をリポートします。

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こちらは村上さんが持参された蒸留器。トランローグ・ワークショップで採取したヨモギをつかって芳香蒸留水を作りました。芳香蒸留水とは、ハーブや木などの植物の成分を高温の水蒸気で抽出したものです。植物がもつ有効成分による作用や香りを取り入れるため、化粧水やルームスプレーなどとして利用できます。蒸留にはある程度の時間が必要なため、当日朝から蒸留をスタートし、参加者は午前中に行った田植えの合間に蒸留の様子を見たり、ワークショップでは、蒸留の仕組みや芳香蒸留水について話しを聞きました。

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今回ハーブとしてセレクトしたのは、日本で古くから親しまれてきたヨモギ。都心・郊外問わず全国各地で見ることができます。ヨモギには肌を引き締める収れん作用や消炎効果があり、お肌のケアにぴったりのハーブです。
まず、大きなポットの内側に麻袋をセットして、採取したてのヨモギをちぎって入れます。そして水をポットの8分目くらいまで注いだらフタを閉じてコンロにセットします。

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ポットの横にある円柱形の冷却槽にも水を入れます。ポットを火にかけ、吹きこぼれない程度の火力で温めます。植物の成分が抽出された水蒸気が細い管を通って、冷却槽へと移動します。中では管がコイル状になっており、水で満たされた冷却槽を通る過程で水蒸気が冷やされ液化し、前面の排出口から流れ出たところを容器で受け止めます。この液体が、少量の精油を含んだ芳香蒸留水です。冷却槽の水は次第に温かくなるため、脇に付いている透明のチューブから時々水を排出し、新たに水を補充します。

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抽出した芳香蒸留水は、見た目には普通の水とあまり変わりませんが、香りを嗅ぐと、ヨモギの清々しい香りでリラックスできます。蒸留作業を数回繰り返し、参加者のお土産として、人数分の芳香蒸留水を作りました。

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ワークショップでは、周辺に生えているハーブを散策しながら観察・採取し、次にハーブをつかったレシピ作りをたのしみます。ハーブ散歩の出発前に、まずはみんなで採取バッグを作ります。新聞紙を折って数カ所ホチキスで留めるだけと、作り方はとてもシンプル。1枚の新聞紙を折って作るため、バッグの中にはいくつか仕切りもできます。手軽に作れて便利な優れものです。

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さあいざハーブ散歩へ! まずはワークショップに生えているミントを観察します。ミントはシソ科のハーブですが、シソ科には茎の断面が四角形という特徴があります。ローズマリーやラベンダーも同様にシソ科のハーブです。実際に触ってみて、茎が角張っている様子を体感しました。

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野原一面に生えているのは紫色の花をつけたマメ科のナヨクサフジ。マメ科は、花の奥に昆虫を引き込んで受粉する、という戦略をとっている植物のひとつです。花の根元を少しちぎって吸うと、ほのかに甘い花蜜をたのしむことができました。

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ハコベも都会・郊外を問わずよく見られるハーブのひとつ。ハコベのもつ引き締め作用を利用して、昔からデンタルケアにつかわれてきました。書籍『身近なハーブ・野菜で からだ美人になる自然派レシピ』では、現代版にアレンジした「ハコベの歯磨きペースト」の作り方を紹介しています。

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タンポポは、乾燥させた根を焙煎するとタンポポコーヒーが作れます。ノンカフェインなので妊娠・授乳中の女性も安心して飲むことができ、また、母乳の出をよくする作用もあります。花の時期は草丈が低く、綿毛になるとより遠くまで綿毛を飛ばせるよう、草丈が高くなるのも特徴のひとつです。

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目で見て、香りを嗅いで、感触を確かめて、からだ全体でハーブに触れます。

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薄紫色の可憐な花をつけているのは、カキドオシ。垣根を通り抜けるほどの繁殖力をもつため「垣根通し」が転じて名付けられたと言われています。シソ科らしい清々しい香りで、茎に対して、葉が対になって生えているのが特徴です。

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写真中央は道端に自生していたミツバ。葉はなんと直径5〜6センチほどに生長していました。

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こちらはヤエムグラ。うぶ毛のような細かなトゲがあり、他の植物などにからみつきます。太陽のように葉っぱを広げて、ナチュラル可愛いワッペンに!

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見た目に可愛らしいヘビイチゴ。美味しそうに見えますが、食べても美味しくありません! ヘビイチゴには、あせもや虫刺されなどによる肌の炎症を和らげる効果があります。

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ワークショップに戻り、スギナパウダーをつかったハーブジェラートを作ります。スギナはミネラルを多く含み、泌尿器系の不調によいとされているハーブです。事前に採取して乾燥させておいたスギナの葉をコーヒーなどのミルサーで粉砕。さらに茶こしで細かな粉末のみを取り出し、バニラアイスと練り混ぜます。混ぜ具合はお好みで。

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スギナのハーブジェラートは、バニラアイスの甘さの中に新緑の香りがほんのりプラスされ、植物の恵みを美味しくいただける一品でした。

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最後に、採取したフレッシュなカキドオシをつかった、カキドオシティーをみんなで飲みました。カキドオシには利尿作用や強壮作用などがあります。参加者の方からは「すごくいい香り!」と感動の声が。爽やかな香りでとてもリラックスできるお茶です。

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講師の村上志緒さん。トランローグ・ワークショップの看板犬、仁(ジン)くんとパチリ。

今回のワークショップでは、実際に見て、触って、香りを嗅いで、作ってと、からだで体験することで、何気なく生えているように見えるハーブが、それぞれに興味深い特性を備えていることがよく分かりました。また、村上さんのお話によると、利尿効果や消炎効果など、私たちに作用するさまざまな効能は、本来は植物が自身の命を守るために作り出す成分によるものだそうです。そうやって見ると、普段あまり気に留めていなかった道端の草も、奥深い生命力を秘めたハーブへと見方が変わってきます。日常の生活でもハーブの面白さを発見していきたい!と思えるひとときでした。

トランローグが企画・制作し、今回の講師、村上志緒さんが監修された書籍『身近なハーブ・野菜で からだ美人になる自然派レシピ』(JAグループ 家の光協会発行)では、ヨモギやスギナ、タンポポなど、日本でよく見られるハーブと、手軽に手に入る野菜をつかって、からだとこころを健康にする48のセルフケア・レシピを紹介しています。是非ご一読ください!
書籍についての詳細はこちら

村上志緒さんが主宰する「トトラボ植物療法の学校」はこちら

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