「田んぼ」も「家庭菜園田んぼ」も、いよいよ稲刈りです!
▲房総にあるトランローグ・ワークショップの田んぼ
▲トロ舟(プラ舟)の家庭菜園田んぼ
穂が垂れて黄金色になった稲は収穫可能ですが、新たに出た青い穂に実が入り、色づいてから収穫予定。
photos & text: tranlogue associates
ワークショップの田んぼでは、南の山から田にしみ込む清水の流れ込みをふさぎ、完全に水を止めて乾田化する段階に入りました。清水が流れ込むと、いつまでも田んぼがぬかるみ、稲刈りがとても大変です。米づくり1年目に、泥の中で泣きながら収穫した苦い思い出も、今では笑い話に・・・。
田んぼ中央部の、生長が早く稲穂が垂れて黄金色になり、地面も乾燥している部分から稲刈りを始めました。
なお、この地域では今年も、心配される放射性物質は検出されませんでした。
http://www.town.mutsuzawa.chiba.jp/kurashi/bousai/shinsaijouhou/nourinhoushasen.html
▲画面右下の南側吸水口付近は水温が低く、稲の生長が遅く、まだ葉が青い状態です。1週間ほど前から用水の流し込みは止めていました。穂はまだ青色ですが花もほぼ咲き終わり、穂が垂れ始めたため、山からしみ込む少量の清水も流れ込まないよう、吸水口を板と土でふさぎました。
▲画面左下の北側吸水口付近も水温が低く、稲の生長が遅く、まだ葉が青い状態です。2週間ほど前から用水の流し込みは止めています。数日前、ほぼすべての穂が垂れたところで、地中の水はけをよくするために水の通り道となるパイプを埋め込んだ「暗渠(あんきょ)排水」から地中に溜まった水を排水しました。空気入れのような青い設備が、暗渠排水を開閉するレバーです。
▲生長の早い「フサコガネ」のうち、水温が高くさらに生長の早い部分から収穫します。生長に合わせて1カ月間くらいかけて刈り取れるため、手作業での収穫には好都合です。フサコガネの奥(南側)は生長の遅い「コシヒカリ」です。
▲刈り取った稲は、日光の当たる軒下(透明ポリカーボネート製屋根)で2週間、天日と風で自然乾燥させます。軒下がいっぱいになったら、田んぼに竹を組んだハザガケで乾燥させます。ゆっくり自然乾燥させることで、稲の栄養が米へと凝集される、と言われています。種の保存のメカニズムを利用すれば、栄養が凝集された美味しい米が作れるのです!
過去の関連記事:ワークショップ Workshop 01 米作り/家庭菜園
「家庭菜園で米を作りたい! でも、何をどうすればいいのだろう?」
そう考える人が増えています。
心配いりません。米は、とても育てやすい植物の1つ。材料や道具、そして育て方の基本がわかれば、すぐにはじめられます。
トランローグが企画制作した書籍『自然のしくみを生かす家庭菜園 パーマカルチャー菜園入門』では、1坪(2畳)の大きさの田んぼの作り方を詳しく解説。風呂の残り湯の使い方や雨水利用についても紹介しています。
さらに「1坪田んぼ」を含め、全21の菜園アイデアを掲載。
本書を片手に、自宅の庭で米作りをはじめましょう!
書名 自然のしくみをいかす家庭菜園 パーマカルチャー菜園入門
発行 2010年8月1日
監修 設楽清和(NPO法人パーマカルチャーセンター・ジャパン代表)
栽培アドバイザー 笠原秀樹(自然農園レインボーファミリー代表)
発行所 JAグループ 社団法人家の光協会
仕様 A5サイズ 160ページ
企画制作 トランローグ有限会社
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