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2012.06.25

『デジタルサイネージ ジャパン2012』で見つけた次の暮らしのデザイン

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photo, movie & text: Motohiro SUGITA

2012年6年13日(水)〜15日(金)、幕張メッセにおいて、『デジタルサイネージ ジャパン2012』が開催されました。
文字情報を記載したサインから、動画を配信する電子看板へ。さらに、様々な情報を表示・発信しながら、双方向のコミュニケーションも可能にしたデジタルサイネージへと進化。
メディアを通して次の暮らしをデザインするトランローグは、
出展社へ取材し、次の暮らしを垣間見せてくれるプロダクトや技術、サービスについてリポートします。

■マルチタッチシステム|Sharp

「新世代デジタルサイネージ(218v型相当)マルチタッチシステム」に注目。つなぎ目が目立たない狭額縁モデルを8台をつなげたディスプレイに対し、同時に32カ所でタッチすることができるため、32人が一斉に片手で情報を入出力できる優れものです。

■32 Point Multi-Touch Display|石田大成社

前記シャープで紹介した技術と同様の、32 Point Multi-Touch Displayを用いたアイデアが楽しい石田大成社の展開。Digital Tableで複数の参加者が複数の楽器でセッションを楽しんだり、複数の参加者が一斉に射撃を行い、得点を競う、といったもの。

■pdc
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ディスプレイをバーチャルショーウィンドウに変える「4K2K対応裸眼3Dサーネージ(参考出品)」。新千歳空港向けフライトインフォメーション&施設案内は、日本語・英語・韓国語・中国語(簡・繁)の5言語対応。ダイバーシティに導入されている、災害時にも配慮した「ソーラー蓄電サイネージ」。ローコストなシステムを簡単に構築する「アンドロイドタブレットサイネージ」。さらに「二眼カメラ式視聴者属性認証システム」により、視聴者数、年代性別などの視聴者属性情報を顔認証カメラで分析するシステムなど、様々なソリューションを紹介。

■MITSUBISHI
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1モジュールが約30kgのため人による搬入と設置が可能な、屋外デジタルサイネージ用大型スクリーンの「オーロラビジョンLED」。成田空港に設置され、6/26(火)に運用開始となる、国内最大級の大型サイネージ「SKY GATE VISION」などを紹介。

■HITACHI

画面をさわりながら駅構内/構外をわかりやすく道案内するデジタルサイネージ。東京メトロにも設置されている、列車運行情報を表示するシステムなどを展示。

■ひかりサイネージ|NTT data

テレビのコンテンツに関連した情報を、ユーザーの好みや状況に応じて端末に自動表示する「パーソナル情報スタイル(参考出品)」。音楽や映像で連動し、リアルタイムに関連情報をスマートフォンやタブレットに表示する「Finger Print Service」。オフィスの電子黒板に流れるタイトルからほしいコンテンツをタブレットにダウンロードするなど、様々なソリューションを紹介。

■BRevue!|bePRIME

センサーにより人の動きを捉えてヴァーチャル空間に再現するブレヴュー。会場では、デモンストレーターがモニターの中で落下する花を両手でキャッチするゲームを紹介。ゲームの結果はプリントされる想定。

■きっとe! Channel for KINECT|YASKAWA
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Xbox 360向けのゲームデバイスから展開されたKinectを利用し、ディスプレイに手を触れずに操作するデジタルサイネージが、会場のあちこちで見られました。ここではYASKAWAの、骨格やモーション、音声を検知して音声ガイダンスを発する「きっとe! Channel for KINECT」をピックアップ。商業施設はもとより、製造業、介護・リハビリ施設、学校にも提案されています。

■透過型液晶ディスプレイ

Kinect同様に会場のあちこちで注目を集めていたのが、サムソンの透過型液晶ディスプレイ。ショーウィンドウのガラスの代わりに透過型液晶ディスプレイを配置して、商品の前面で画像を表示するもの。

■自販機ネット|JCTV
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自動販売機に付属する空容器ボックスを利用したデジタルサイネージ。天気予報やニュースなどの「ユニバーサルコンテンツ」、観光情報やケータイからの投稿などの「ローカルコンテンツ」、「緊急地震速報」その他を配信。

■交差点劇場|PD-sys
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交差点の信号や踏切の警報機の表示を判別して上映内容を切り替えるシステム。例えば赤信号では広告を配信し、青信号では交通を妨げない、駐車場への誘導などの静止画を表示。

■ミライルーペAR|KOWA COMPUTER

スマートフォンからApp store あるいはgoogle Playのマーケットで「ミライルーペAR」と検索し、アプリをダウンロードして起動。対象の写真にスマートフォンをかざすと専用の映像が表示されます。雑誌やカタログで展開。

■360VR for “SHOPPING”|TOPCON
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「特殊カメラで撮影・生成した360°動画」+「商店街の案内図」で「Web ヴァーチャル商店街」を実現。実際に商店街を歩いている感覚でほしい情報にアクセスできます。

■AI plate|ASUKANET

空中から水中にまで、静止画や動画を結像させるAI plate。その技術の革新性が理解できない来場者をして「すごいけど、従来の3Dと何が違うの?」と言わせるほど自然な映像体験でした。

過去の関連記事■次の暮らしのデザイン


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2012.06.12

2012年、Intrior Lifestyle Tokyo『インテリア ライフスタイル』で見つけた次の暮らしのデザイン 第3弾

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photo, movie & text: Motohiro SUGITA

2012年6年6日(水)〜8日(金)、東京ビッグサイト西ホールにおいて、東京から世界へ向けて「ライフスタイルを提案する」ことを目的に、生活空間を彩るハイエンドなインテリア・デザインプロダクトが集結する国際見本市 Interior Lifestyle Tokyo『インテリア ライフスタイル』が開催され、過去2番目の来場者数となる26,485名が来場。なお、本展はB to B/商談見本市であり、一般来場者は入場できません。
メディアを通して次の暮らしをデザインするトランローグは、リポート第1弾として主催者による記者発表会、展示の見どころを紹介するプレスツアーを。そしてリポート第2弾として、出展社の一部を紹介してきました。
リポート第3弾では、次の暮らしを提示するブランドから、さらに数多くピックアップして紹介しています。新しくてどこか懐かしく、また知的で技術的にも優れたアイテムの数々をお楽しみください。

リポート第1弾はこちら
リポート第2弾はこちら

■wasara|株式会社WASARA
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「環境にやさしく 美しい 紙の器」がキャッチフレーズの、使い捨てWASARAと、竹製カトラリー。WASARAは分解されて土にもどる、葦や竹、バガス(サトウキビの搾りかす)が原料。カトラリーに入ったスリットを器にかけることで、パーティーシーンにありがちな置き場に困るといった不安定感を解消しています。再生可能で無尽蔵な植物資源を活用しているとはいえ、できることなら使い捨てたくないと思わせるほど美しいデザインと、ネーミングです。

■PRUBONE|株式会社サンライジング
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繊維産業の本場、大阪泉州から出展。産業廃棄物となった梅の種を炭化した梅炭を和紙に抄き込んだ「梅炭和紙」と繊維をよった「梅炭抄繊糸 プルボーネ」をマフラーやソックスに展開。梅炭は備長炭より空孔が細かいため、消臭・調湿効果に優れているとか。また、和紙を使っているため軽く、さっぱりとした肌触り。洗濯はもちろん、天日干しすることで効果が持続する優れもの。

■PRISTINE|株式会社アバンティ
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「気持ちいい毎日」をブランドコンセプトに、上質なオーガニックコットン製品をラインナップしたPRISTINE。「手入れが簡単で、丈夫で長持ちする愛着の一品は、エコロジーの基本」といった、しっかりとした思想に裏打ちされたアイテムは、肌着やタオルはもちろん、女性用のサニタリーグッズから、赤ちゃん用の布おむつ、ガーゼマスクまで、私たちの毎日を気持ちよくしてくれそうです。

■green supermarket*|明和工業株式会社グリーン事業部
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飛び出す絵本やグリーティングカードのように、本やカードの中で本物の植物を育てて楽しむgreen supermarket*。野菜を育てて食べて楽しむ。インテリアデコレーションとして見て楽しむ。友だちに贈って楽しむ。そして、子どもと一緒に、食育ならぬ植育として学べる、楽しくて賢いアイテムです。ところで、事業の母体は水道の配管工事会社。世の中いろいろな展開があるけれど、同社の場合はとてもカワイイ変身といえそうです。さらに現在、貸し農園と長期滞在形のリゾートファームを開発中とのこと。目が離せません。

■tokyobike

取材編集の仕事をしている私たちの会社に、ここ数年ロンドンからニュースレターが届くようになりました。ブランド名はtokyobike。一度聞いたら忘れられないネーミングと、とても好感の持てる姿形に、魅せられていました。そして今回、会場で初対面。やはり東京の会社だったのですね。ロンドンからメールを配信しているのもブランディングの一環だったのか。会場のアテンダントさんに尋ねても「?」でした。野山を駈けるのがマウンテンバイクなら、東京を走るのがtokyobikeというわかりやすさ。テーマは「TOKYO SLOW」。成功するブランドの条件、ネーミングとコンセプトとの一致を見事に体現しています。

■Kenland Linen|株式会社ケンランド
 @中小機構 東日本復興支援ゾーン
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中小企業の海外展開を応援する中小機構の国際化支援事業「日本意技」は、東日本大震災からの復興に立ち向かう東日本の企業の出展をサポート。トランローグは、山形で63年間ニット製品を作り続けるKenland Linenをピックアップ。20年ほど前にナチュラルな物づくりを目指して草木染めを始めた同社は、リネンと出合い、洗うほどに肌に馴染んでいくその風合いに確信を得て、10年の歳月を経てニットによるリネン製品をラインナップしてきました。1年中着られて洗濯もできて、しかも気品溢れるコレクションに注目です。

■マルミツ陶器合資会社

カワイイ器を等身大の新鮮リアルなインテリアで際立たせるMARUMITSUが、今年も魅せてくれました。食器を企画する時、常に「楽しい食事とは何か」を考えるとか。今年のテーマは「収穫祭」。架空のマルミツファームを舞台に、旬の採れたて野菜を楽しく調理するシーンが再現されています。一度彼らのストーリーのなかに引き込まれたら、しばらく抜け出せなくなるかも知れません。

■OSORO|鳴海製陶株式会社
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「調理してそのまま食卓へ」「冷蔵庫&冷凍庫でも保存OK」「驚くほどの収納力」。OSORO(オソロ)は、食生活の無駄や悩みを器自体で解決しようという試み。シリコンアイテムを使えば、電子レンジで直接調理できるためタッパーいらず。ラップも不要です。下ごしらえ、調理、盛りつけ、保存を1つでこなすし、食器洗浄機も使えるため、驚くほどの節水効果。和洋中を問わないスタイリングとスタッキング能力で圧倒的な省スペース。このように手間ひまかからないOSOROは時短の効果抜群、とのこと。パーツの組み合わせは60通り。

■鹿沼組子|有限会社豊田木工所
 真岡木綿|真岡木綿会館
 @TOCHIGI DESIGN
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栃木県を代表する伝統産業から、次の暮らしを彩る技とデザインが展示されてました。トランローグはそのなかから2つをピックアップ。1つは鹿沼組子。精緻な木組みの技を生かし、寿司台や、一見すると角材にしか見えない箱などに展開。もう1つは、江戸で綿といえば真岡綿を指したほど普及した真岡木綿。ペリー来航以来、安価な綿に押され、今では真岡木綿会館でのみ保全再生されています。決して贅沢な反物として復興してくれ、とは書きませんが、せめて日常的なものを自分たちの身の回りで作れる世の中に再生できないものでしょうか?

■無水鍋®|株式会社生活春秋
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水を使わず様々な調理ができる無水鍋は、1953年に発売以来、60年にわたるロングセラー。「素材のうまみと栄養を生かしてスピーディーに調理する」ことを目的に開発された無水鍋のポイントは、食材から出る水蒸気が鍋と蓋の間につくるウォーターシール(上写真の断面モデルを参照)。内部の密閉状態と、均一な高温状態が、美味しさと省エネの秘密とか。鍋にもブームがありますが、「これ以上改良するところのない完成品」と自負するシンプルな無水鍋から学ぶものは、少なくありません。

■Cafe Lamp|富士ホーロー株式会社
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65年間ホーローに取り組む専門企業によるホーロー製ペンダントランプ。照明の専門家には発想できない、ならではの潔いアイデア。こんなランプが天井のいたるところから吊り下げられていたら、と想像しただけでワクワクします。想像を超えたアイデアと出合える展示会訪問はやめられません。

■nasta|株式会社キョーワナスタ
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建築金物の開発・製造・販売を手がける、1930年操業の老舗メーカーが展開するランドリーブランドnastaから、天井下のスペースを美しく有効に活用する提案が「AirHoop(エアフープ)」。天井に取り付けた専用フックに固定し、そこに物干し竿を通して部屋干しニーズに応える優れもの。その他、非常用ライトを吊り下げて防災ニーズに応えるアイテムも。

■SiP.s|SANIDEA
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新潟県三条市をベースとするプラスチック製の日用雑貨を取り扱うSANIDEAのインポートブランドがSiP.s。ミニマルでポップな展示を前に、「今回は中国製プロダクツをフィーチャーしました」とのこと。国をあげて高付加価値の国産ブランドづくりに注力するなか、海外における量産という理想と現実が迫力となって伝わってくる。まるでインスタレーション・アートのようです。

■KENJI FUKUSHIMA DESIGN
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大阪をベーストとするプロダクトデザイナー、福嶋賢二氏(1982年生まれ)による作品(商品)展示。10点ほどの作品のなかから「home(株式会社東京音響製)」とネーミングされたオルゴールをピックアップ。煙突形の真鍮部分を回してネジを巻き、曲を奏でます。どの作品もユニークですが、生け花用保水フォームを河原の丸石状に削り出したプロトタイプは好感度抜群。知的財産権保護については大丈夫ですか?

■Handy Nuts|TWOOL
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加藤正樹氏と和田紘典氏を中心に5人の組合員で構成されるデザイン組合TWOOLによる出展。「日常的に使う道具に非日常の要素を取り入れた、『FUN to USE』なプロダクト」をコンセプトとする彼らの作品には、どれも独自の世界観、とりわけ自然観を感じます。写真は木の実のようなドライバー「Handy Nuts」。2012年秋、活動拠点を福島へ移し、オリジナルプロダクトの他、セレクトアイテムをラインナップするとか。注目したい若手クリエイターたちです。

■totemap|オフィス六・7
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トートバッグに地図をプリントしたtotemap。マグカップに地図をプリントしたmapmug。ストーリーがたっぷりと詰まっていながら絵柄としてクールな地図をまとったアイテムは、私たちを地図のなかの時空に誘ってくれます。地図はすべて独自に描き起している、というからどのアイテムにも無理なく馴染んでいる様子に納得です。今回トランローグが注目したのは、地図をタイルにプリントして額装したインテリアアイテムとしてのシンプルな展開。記念品からお土産、プレゼントまで様々な用途に使えそうです。

■KAMIMINO|かみみの事務局
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「かみみの」は、デザイナーとメーカーを中心に関わる人みんなで美濃の紙にできることを考えるプロジェクト、とのこと。写真は「山のフードカバー」という名の、とってもカワイくって使えるアイテムと、ランチョンマット、箸置き。その他、懐中電灯のような「WASHI TORCH」、愛らしいオバケ型のフットライト「OBAKE LIGH」など、来場者に人気のアイテム満載でした。資源輸入国といわれる日本ですが、木や草については資源大国。再生可能な資源を活用して、もっと私たちに合った暮らしを追求したいものです。

■こまもり|有限会社グラムス
 @グリーンキッズ・プロジェクト
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「こまもり」とは、子どもの描いた絵を刺繍するお守りのこと。日本有数の刺繍産地である群馬県桐生市の地場の技術とITをミックスして誕生。「こまもり」製作の流れは、「こまもりギフト」を購入し、似顔絵やメッセージを描き、返信封筒で郵送。その後2週間ほどでお届け、といったサービスです。息子の描いた傑作イラストを紛失した苦い経験のある私は、あの時「こまもり」があれば、と悔やみます。
グリーンキッズは、企業や団体を超えてコラボレーションするベビー、キッズのための総合ライフスタイル・ブランド。

■nocosanai chawan ノコサナイ茶碗|ブルーバーズデザイン株式会社
 @グリーンキッズ・プロジェクト
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「ご飯粒を最後のひと粒まで残さず食べる子に育ってほしい」という親の願いから生まれた、子どものための有田焼の飯碗。プロデュースしているのは、ママが集まって子ども用品の製造・販売からイベントの運営、住宅や店舗の設計・施行まで家族の空間をつくるブルーバードデザイン株式会社(福岡市)。

■ROYAL FURNITURE COLLECTION
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ロイヤルファニチャーコレクションは1988年、東京に開設以来、北欧の家具のみをコントラクトマーケットに販売。「普遍的な椅子」は平均して60〜65年前にデザインされ、世代を超えて愛され、使われ続けています。写真下は、フランスを代表する家具デザイナーで家具メーカーのトリックス社の創業者、グザビエ・ボシャールが1934年にデザインした「Aチェア」。鈍い光沢感と、軽量で屋外使用可能な仕様でロングセラーに。

■東屋
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洋食器では以前から出展していたが、和でまとめたのは今回が初めて、とのこと。しかし、初めてとは思えないこなれたプレゼンテーションでブランドイメージを確立。一押しの長崎県波佐見で焼いた「東屋の醤油差し」もさることながら、金属製のお盆やヤカンの、素材の経年変化を見せ、新品でも使い込んでもいい感じになることをアピールする辺りは気が利いています。安心して購入できるポイントです。「東屋ではすべての商品の経年変化を考えたモノづくりを行っています」とか。

■JAPAN STYLE CAFE
 @Japan Style
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日本独自の美意識や生活様式を背景に生み出されたモノづくりを、世界に向けて発信していくプロジェクト「Japan Style」の会期限定で登場したカフェ。ケータリングは岩手県で通年昼夜放牧を実践する中洞牧場。

■YO no BI|クロスエッジ
 @Japan Style
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日本各地の伝統工芸をモダンに再編集し、今のライフスタイルにフィットした「メイド・イン・ジャパン」を提案。山形鋳物と波佐見焼のコラボレーションによる「hira」は、パタン化されてきたマーケットに次の刺激を与えてくれそうです。

■日光の手前 鹿沼の すごい 木工
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楽しいネーミングの鹿沼の木工グループの展示。関係者の呼び込み(呼びかけ)に誘われブース内を覗くと、そこは狭い路地裏の商店街のようで、期待感が高まります。日光東照宮にまつわる職人技が息づく鹿沼では、400年続いた「鹿沼ぶっつけ秋祭り」で繰り出される「鹿沼今宮神社祭の屋台」に、集約された木工の技を見ることができるそうです。今秋は10月6日(土)、7日(日)開催予定。

■Yoshihara|有限会社吉原木工所
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800年前の鎌倉時代に、細く挽き割った木を1本1本組み付ける「組子」が誕生したといわれています。島根県浜田市をベースとする吉原木工所では、組子による壁面のボーダー「ボーダー組子」や、スタンドやブラケットなど、組子による照明のシェードを展開しています。数100種類あるいわれる組子のパタンは、空間を落ち着いた印象に変えると同時に、無限の変化を楽しませてくれます。

■h x TAKUMI
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h conceptがプロデュースした、I'm D(岩谷マテリアル)、tidy(テラモト)、hmny & CORGA(ルボア)、on the dot(マルアイ)、炭草花(アイオーディカーボン)、soil(イスルギ)、HO.H.(ホーショー)、hx TAKUMI(匠工芸)による共同出展。写真と動画はhx TAKUMI(匠工芸)による羊にも狼にも見える、座りたいような怖いような、感覚的にも知的にも緊張感溢れるスツールです。

■椿うるおい|まるは油脂化学株式会社
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椿うるおいは、椿の名産地、長崎県五島で無農薬栽培によって育てられた椿の実の一番搾りの椿油を仕込み、90日間かけて完成された洗顔用石鹸。まるは油脂化学は、3代・約80年間、無添加の石鹸をつくり続けている、とのこと。椿油の成分オレイン酸は酸化しにくく、きめ細かい肌にも馴染みやすいとか。また、型崩れしにくく、泡立ちもまろやかで、優しい香りがリラックスさせてくれるそうです。椿の実の搾りかすを漉き込んだ福岡県八女の手漉き和紙による包み紙など、パッケージも素敵です。

■KIRMON|丸中株式会社
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1300年前から続く織物の産地、群馬県桐生の織物会社、丸中が立ち上げたプロダクトデザインブランド。テーブルウェア、キッチンウェア中心に、超撥水性の着物の生地を使用した製品を提案しています。写真は、保冷剤の入った撥水性の「BOTTLE COOLER」と、保温調理用カバー「FUTON」。「FUTON」に煮立てた後の鍋を入れておくだけで、煮込み料理ができあがります。好相性の着物とファスナーの組み合わせなら、さらに幅広く展開できそうです。

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昨年(2011年)の"インテリア ライフスタイル"展の記事はこちら
過去の関連記事■次の暮らしのデザイン

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2012.06.09

2012年、Intrior Lifestyle Tokyo『インテリア ライフスタイル』商談見本市で見つけた次の暮らしのデザイン 第2弾

photo & text: Shizue INOUE

2012年6年6日(水)〜8日(金)、東京ビッグサイト西ホールにおいて、東京から世界へ向けて「ライフスタイルを提案する」ことを目的に、生活空間を彩るハイエンドなインテリア・デザインプロダクトが集結する国際見本市 Interior Lifestyle Tokyo『インテリア ライフスタイル』が開催されました。
昨年は、東日本大震災の影響で海外を中心に出展社が大幅に減少しましたが、今回は過去最大の出展社数を記録(国内480社・海外172社)。東京における放射線への懸念が払拭されつつあること、また、世界的不景気のなか日本市場への期待の高さがうかがえます。そして、何よりもインテリアが世界の共通言語として愛され、一層拡大していく大きなトレンドを実感させられます。
メディアを通して次の暮らしをデザインするトランローグは、第2弾として出展社への取材をいくつかリポートします。
第3弾では、さらに多くの出展社をリポートをしますので、お楽しみに!
なお、本展はB to B/商談見本市であり、一般来場者は入場できませんのでご注意ください。

昨年のインテリアライフスタイル展の記事はこちら
過去の関連記事■次の暮らしのデザイン

■洛中高岡屋|株式会社高岡
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1919年創業の布団作り工房による『Ojami』シリーズ。「おじゃみ」とは、関西でお手玉を指す言葉。4枚の布を縫い合わせて作るお手玉のような座布団は、京都の熟練職人が一つ一つ仕上げている。日本製をはじめ、フランスの『CASAMANCE』などヨーロッパのファブリックも使用するなど、バリエーションが豊富。和室はもちろん、洋室にもモダンな彩りを添えてくれる。

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▲フランスのブランド『CASAMANCE』のファブリックを使用した座布団。空間が華やぎ、楽しい気分でくつろげそうだ。

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▲天童木工とのコレボレーションで誕生したスツール。テーブルと座布団として別々に使用することもできる。

■DAN PROJECT|株式会社ニーディック
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DAN PROJECTは、南村弾氏デザインによるテキスタイルブランド。本出展では、アパレルニットをリサイクルし、裁断・染め直してシャギーラグやパッチワークラグ・クッションに生まれ変わらせた。素材感とリーズナブルな価格の2点を重視している。

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▲ラグは全体に同一色でまとめられているが、濃淡や柄を生かし、立体感のある表情豊かなアイテムに仕上げられている。

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▲大胆な配色や柄の生かし方で、存在感のあるクッション。

■自在トリムSINCOL® x mt|シンコールインテリア株式会社
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近年文具雑貨で人気を博しているマスキングテープを利用した壁装材。切り貼りしやすく剝がしやすいので、自由な表現に向いている。透ける素材のため、色・柄の組み合わせや重ね方で無限大のデザインをつくり出せるのが面白い。手軽に、しかも楽しく模様替えできること請け合いである。幅は15センチと30センチの2種類を用意。

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▲水玉模様がプリントされたテープにマジックで模様を描けば、てんとう虫やりんご、スマイルマークなどオリジナルの図柄も思いのまま。子どもと一緒に自由な表現を楽しんでみては?

■da|ハンマーキャスター株式会社
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「おしゃれは足下から」というが、家具も足下から美しくありたいもの。こちらは産業用のキャスターメーカーによる、画期的なハブレス・キャスター。車軸をなくし、限りなくシンプルなデザインを追求している。アルミを削り出して作られたソリッド感とシンプルなフォルムで、存在感を出しながらも家具や什器と自然と調和する美しさを持っている。

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▲こちらもハブレス・キャスター。金属に代わる機能性素材といわれ、耐久性や摩耗性に優れたMCナイロンを削り出し、カバーに採用している。

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昨年(2011年)の"インテリア ライフスタイル"展の記事はこちら
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2012.06.07

2012年、Intrior Lifestyle Tokyo『インテリア ライフスタイル』商談見本市で見つけた次の暮らしのデザイン

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▲Messe Frankfurt Exhibition GmbH 消費材見本市バイスプレジデント兼『アンビエンテ』責任者 ニコレット・ナウマン氏より、記者会見時に挨拶のスピーチが行われました。


▲メサゴ・メッセフランクフルト株式会社 代表取締役社長 梶原靖志氏による記者会見時の挨拶。クリエイティブディレクター 青木昭夫氏のナビゲーションによる「プレスツアー」が開催されました。

photo, movie & text: Motohiro SUGITA

2012年6年6日(水)〜8日(金)、東京ビッグサイト西ホールにおいて、東京から世界へ向けて「ライフスタイルを提案する」ことを目的に、生活空間を彩るハイエンドなインテリア・デザインプロダクトが集結する国際見本市 Interior Lifestyle Tokyo『インテリア ライフスタイル』が開催されています。
昨年は、東日本大震災の影響で海外を中心に出展社が大幅に減少しましたが、今回は過去最大の出展社数を記録(国内480社・海外172社)。東京における放射線への懸念が払拭されつつあること、また、世界的不景気のなか日本市場への期待の高さがうかがえます。そして、何よりもインテリアが世界の共通言語として愛され、一層拡大していく大きなトレンドを実感させられます。
メディアを通して次の暮らしをデザインするトランローグは、第1弾として主催者による記者発表会、ならびに展示の見どころを紹介するプレスツアーの様子をリポートしています。
第2弾では、出展社への取材をリポートします。お楽しみに!
本展はB to B/商談見本市であり、一般来場者は入場できませんのでご注意ください。

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昨年の"インテリア ライフスタイル"展の記事はこちら
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2012.06.01

「日本ジビエ振興協議会」設立。ジビエ料理試食会を取材しました。

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photo, movie & text: Motohiro SUGITA

2012年5月31日(木)、天王洲のJTBビル(東京都品川区)において、日本ジビエ振興協議会設立についての記者会見と、一般説明会ならびにジビエ振興セミナーが開催されました。
ジビエはフランスで、野生動物の食肉を指し、秋冬の高級食材として人気。東京のレストランでは、蝦夷シカの薫製や丹波篠山のイノシシの赤ワイン煮込み・・・と、すでに定着していますが、これをさらに全国隅々まで普及させよう、というのが本会のようです。
その背景には、増え続ける野生動物による農作物荒らしなど、農林業から観光業まで被害の深刻化があります。現在イノシシとシカの捕獲頭数は、いずれも約30万頭。そのほとんどが悲しくも廃棄されています。そこで、近年各地に獣肉の処理施設が開設され、ジビエを地域資源として活用しようという機運が高まっていました。処理施設は全国に、約100カ所あるそうです。
このような状況で本会は、国産ジビエの普及・拡大を図ることにより、地域の活性化と中山間地域の農林業などの産業を守ることを目的に設立されました。
メディアを通して次の暮らしをデザインするトランローグは、ジビエが、海外から安い食材を買い続ける暮らしを見つめ直す、1つのきっかけとなることを願い、取材しました。
なお会場には、くくり罠でイノシシを捕獲する名人の戎井(えびすい)さん(千葉県南房総市)もいらしてました。戎井さんとガンコ山のシシ狩りの様子については、下記をご覧ください。

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▲会の代表でオーベルジュ・エスポワースのオーナーシェフの藤木徳彦さん(右)と、事務局長で株式会社ゆい工房代表の小谷浩治さん(左)により、記者会見が行われました。藤木代表のモットーは、「獲った命は無駄なくいただき、人の命の糧としよう」。

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▲記者会見から会場を移し、一般向けの説明会とジビエ振興セミナーが開催されました。

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▲岩本司・農林水産副大臣によるお祝いの言葉と、ジビエ振興に係わるサポートについてスピーチが行われました。「海外から買い漁っては廃棄している日本の食料で、海外の5つの国の食料をまかなうことができる」とのこと。ジビエ文化の普及を通して、身近な動植物の尊い命をいただくことに対する感謝の心が養われるとすれば、本当の成功と言えそうです。

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▲本会の発起人の一社、株式会社JTBの久保田穣・常務取締役より「地域活性化に向けたジビエの可能性」について基調講演が行われました。ジビエに係わる認知度やイメージの調査分析、過去のイベントの成功事例などが紹介されました。調査分析資料についてはホームページに掲示されるそうです。長野県ではメディアの努力でお年寄りでも知っているジビエですが、「どうもカタカナはわかりにくくて」という人向きには、「自美恵(自然の美しき恵み)」や「滋味会(滋味豊かな山の幸との出あい)」などの当て字で、日本語化していくのもありでしょうか?

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▲一般向け説明会では参加者に、赤白のワイン付きでジビエがふるまわれました。写真右上から時計回りに、鹿肉ハンバーガー、鹿肉の特製カレー、鹿肉のサラミ・リンゴの香り、鹿肉のテリーヌ、鹿もも肉のロティ・タタキ風、ツキノワグマのシューファシル。ローカロリーでヘルシーなジビエの特徴を生かし、カレーを除けばいずれも素材の美味しさのわかる薄味。こってりとしたソースでいただきたい人は、レストランで作り立てをどうぞ!
藤木代表のジビエ料理を食べて初めて、ジビエが美味しい、と納得したある人は、「今までジビエは美味しくないと思っていたが、今日初めてジビエが美味しいとわかった。そして初めてお酒が飲みたいと感じた。さらに、一晩泊まって行きたいと思った」と語ったそうです。それくらいジビエはワインなどのお酒と合い、また、ゆったりとした気持ちにさせてくれる魅力があるのです。つまりは、ビジネスチャンスに溢れている、とのこと。藤木代表によると、加熱次第で美味しくもまずくも。美味しくないのは、材料の見分け方と調理法が不適切だから。とか。
なお、懸念される放射性物質については、各自治体ごとのルールに従う、というのが本会のスタンスでした。

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▲会場から見た天王洲の風景。今「お堀のたぬき」が話題になっていますが、基本的に東京はジビエの産地ではなく、消費地。地産地消を目的とする日本ジビエ振興協議会にとって東京で説明会を開催した意義は、本会を全国に展開すること。そして、東京に暮らす人々が全国各地のジビエ料理を堪能するツーリストとなることを期待しているようです。

トランローグ・ワークショップでのジビエ料理はこちらから▶[その1][その2]

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