自然と生きる『パーマカルチャー菜園入門』改訂増刷のお知らせ
石油や原子力エネルギーに依存せず、自然エネルギーと生態系の活用をベースとする野菜作りの本が『パーマカルチャー菜園入門』。
おかげさまで2010年8月に発行以来、多くの読者にご支持いただき、1年半で第3版を増刷することができました。今たくさんの方々が、パーマカルチャーな暮らしに向かっているようです。
再版に当たっては、パーマカルチャーの3つの心構え(倫理)の「余剰物の共有」について改訂し、巻末の情報などを更新しました。
「余剰物の共有」については第2版まで、「自らの基本的欲求を満たしたら、次は他者が同じ目的を達成できるよう余り物や情報を差し延べます。」としていました。
しかし、これでは抽象的で誤解を招く恐れもあるため、より具体的な行動指針となるよう「自らの食料やエネルギー、情報、能力などは、独占しようとせず、積極的に他者と分け合います。」としました。
これによって「地球上の食料やエネルギーの90%を、豊かな10%の人間が消費している」といわれるような偏りをなくす。また、自然は人間がつくり出した貨幣システムとは異なり、収穫において常に余剰を与えてくれることに気づく。そして、自ら食べ物を作りながら、その人ならではの職業的才能を発揮して、自立した個人が参加してつくる社会を目指す。そんな願いを込めました。
是非一度、書店で手に取ってご覧ください。
過去の関連記事:ワークショップ Workshop 01 米作り/家庭菜園 パーマカルチャー
千葉県上総一宮近くのトランローグのワークショップサイト。有機無農薬の手づくり田んぼ、サンルームのあるパッシブソーラーハウス、セルフビルド小屋、スクエア菜園、タワー菜園、クールテラスの椎茸菜園・・・。本格的に田んぼを始める前3年間は、家庭菜園(写真中央の庭)で米を収穫し、苗を育てました。米は都会の家庭菜園でも簡単に育てられます。『パーマカルチャー菜園入門』では「一坪田んぼ」の作り方を紹介しています。
セルフビルドした芝屋根(草屋根)のアトリエ。下屋(大きな軒下)には薪ストーブの燃料として近所の大工さんからいただいた廃材と、農家からいただいた間伐材。冬の間、暖房の燃料は、これらを切ったり割った薪だけです。
日の当たらない湿気の多いセルフビルド小屋の裏は、椎茸栽培に最適。今年は3月になって一斉に発生しました。もちろん都会の家庭菜園でも椎茸栽培は簡単です。
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