受験生のお守りIKAROS(イカロス)が、大人にも夢と勇気を。
過去の関連記事:02■次の暮らしのデザイン
photo/text: Motohiro SUGITA
この冬、受験生のお守りとなったのが、JAXAの宇宙探査機IKAROSのバッジ。
[IKAROS(イカロス)は、Interplanetary Kite-craft Accelerated by Radiation Of the Sun の略称]
IKAROSは2010年5月に打ち上げられた後、1辺約14m、厚さわずか0.0075mmの正方形のソーラーセイルを広げて太陽光で発電を開始。そして加速を得ながら軌道を制御して飛び続けることに成功。さらにオプション実験でさまざまな成果を上げ続けている、まさに絵に描いたような優等生で成功者なのです。
世界で初めて巨大かつ極薄の太陽電池による発電だけで航行し続けることに成功したIKAROSについて関係者は、「IKAROSはミッションとしては完全成功で、合格点以上の成果をまだまだあげ続けています」とのこと。受験生のお守りとなった理由はそこにあります。
ところで、イカロスから夢や希望をもらったのは受験生ばかりではありません。
小惑星イトカワに着陸してその物質を持ち還った宇宙探査機はやぶさとともにIKAROSは、日本のアイデアと技術を結集しながら、他国から抜きん出て深宇宙探査の道を大きく切り拓きました。しかも他国よりも低予算かつ原子力電池を使わずに太陽電池で実現したことの意義は計り知れません。
日本が、そして人類が私たちの存在基盤である宇宙探査を目指したその日から、少しずつ、そして確実に宇宙は見えてきています。
IKAROSは私たちに、探求の歩みを進める勇気があれば、アイデアも技術も決して枯れることはない、と教えています。
| 固定リンク
「次の暮らしのデザイン」カテゴリの記事
- 【リポート】“アフターコロナの新・未来年表” 解説とディスカッションのためのオンライン勉強会(無料)を開催しました!(2020.10.29)
- “アフターコロナの新・未来年表” 解説とディスカッションのためのオンライン勉強会(無料)参加者募集!(2020.10.02)
- “アフターコロナの新・未来年表” を公開。“未来デザイン・テレワークショップ” で未来の暮らしと社会をデザインしよう!(2020.07.21)
- 六本木と前橋。空間を越えて仕掛けられた2つの作品展を訪ね、1つの見方・考え方に囚われない自由を体感しよう!(2020.06.18)
- アーツ前橋で、廣瀬智央 “地球はレモンのように青い” 展を体験しよう!(2020.06.04)
コメント