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2011.11.09

& Living Party|トーヨーキッチンスタイル2011

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02■次の暮らしのデザイン
photo/text: Uta ISOBE, Shizue INOUE, Motohiro SUGITA

会期:2011年10月27日(木)


会場:トーヨーキッチンスタイル東京
常に話題性のある製品や作品を発表してインテリア業界を勇気づけているトーヨーキッチン。今秋は表参道に、新ショールームとしてイギリスのファニチャーブランドのエスタブリッシュド&サンズを加え、ベネツィアンモザイクブランドのシチスとトーヨーキッチンスタイル東京の3つのショールームで同時にイベントを開催。
トランローグはハイメ・アジョン氏他4名のデザイナーによるトークセッションがあると聞いて、いつになく興奮気味に取材してきました。「ここはまるでスペインのようだ」とハイメが語ったように、ミラノサローネでも話題になった数々の新作などに囲まれ、とてもフレンドリーで活気のある雰囲気の中、パーティーは始まりました。

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オランダのデザインユニット「ショルテン&バーイングス」のステファン・ショルテン氏。

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オランダのデザインを考えるとき、オランダが海を埋め立てて造成した国土である点がキーになる、とステファン・ショルテン氏は語り出した。オランダ人にとって、水は敵でもあり味方でもある。過去には何千人もが亡くなる洪水が起こった事もあり、そのような歴史がデザインに与える影響は大きいようだ。写真下は、洪水の被害を避けるため、骨組みの上にデザインされた家の模型。

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1700年代の衣装ダンスと同様のものを、素材や色を解釈し直してデザインされたキャビネット。扉を開けると内側に見えるモノクロ写真は、エルメスの写真なども手掛ける写真家によるもの。

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こちらは、オランダで使われて来た今でいうスーツケースを現代風にデザインし直したもの。Truly Dutch(実にオランダの)と名付けられたシリーズのひとつ。絵柄のテーマは、マグロがツナサンドになるまでを描いた「マグロの一生」のほか、「ウミガメの一生」「木の一生」と、環境問題について描かれている。

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スペインのデザイナー、ハイメ・アジョン氏。終始笑顔で生き生きと作品を紹介し、デザインを心から楽しんでいるのが伝わってくる。フリッツ・ハンセンやリヤドロなど、一見するとスタイルの全く異なるクライアントを持つため「クレイジーだ!」と冗談めかして言われるそうだが、それぞれの会社の長所をよく聞き、デザインに生かすようにしているとのこと。

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「普通デザイナーは、クライアントからデザインの注文を取ります。しかし僕は、自分がつくりたいものをデザインしてクライアントに提案します」とハイメは語った。プロポーザルをデザインの基本とする彼は、「昔は本当にお金がなかった。でも今はこうして日本に来ることができるようになりました」と嬉しそうに続けた。ハイメの、そしてトーヨーキッチンのクリエイティブな姿勢に、今ほど勇気づけられる時期はないだろう。

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憧れのハイメと2ショット。オープンで飾らない人柄のハイメ。まさに世界の人気者。

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ハイメ・アジョン氏によるBOSAブランドのStrypy。プラチナカラーとホワイトのシンプルで高品質な縞模様の花瓶は、ハンドメイドの限定品。

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ハイメ・アジョン氏によるBOSAブランドのScuba lamp。潜水用のヘルメットを彷彿とさせる照明。鏡面仕上げが美しくとてもユニークな限定品。

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ハイメ・アジョン氏によるBOSAブランドのHORSE。動物の剥製を壁に掛ける伝統のヨーロッパ。かつてミラノサローネで話題を呼んだマルセル・ワンダースによる原寸大の馬のオブジェ。これら伝統と今を見事に昇華して愛らしくまとめたセンスとテクニックはハイメならでは。

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Richard WoodsによるダイニングテーブルとサイドテーブルはMemphisの30周年記念で発売。それぞれ限定1台。赤煉瓦が醸し出す独特な高揚感と同時に、どこか懐かしく落ち着けるアートワーク。

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モダンで柔らかく上質なイメージ。彫刻的で美しいantoniolupiブランドの洗面台Talamo 1。

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MISS BRILLAによって凛と華やかにライティングされたキッチンバー。ここでドリンクやオードブルがサーブされる。写真下はクリとウイロウのような食感がやさしく上品な秋の和スイーツ。

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SICISベネツィアンガラスモザイクを用いた、エグゼクティブ・モザイク・ポートレート。モデルは先代渡辺社長。

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