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2011.11.21

受験生のお守りIKAROS(イカロス)が、大人にも夢と勇気を。

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過去の関連記事:02■次の暮らしのデザイン
photo/text: Motohiro SUGITA

この冬、受験生のお守りとなったのが、JAXAの宇宙探査機IKAROSのバッジ。
[IKAROS(イカロス)は、Interplanetary Kite-craft Accelerated by Radiation Of the Sun の略称]
IKAROSは2010年5月に打ち上げられた後、1辺約14m、厚さわずか0.0075mmの正方形のソーラーセイルを広げて太陽光で発電を開始。そして加速を得ながら軌道を制御して飛び続けることに成功。さらにオプション実験でさまざまな成果を上げ続けている、まさに絵に描いたような優等生で成功者なのです。
世界で初めて巨大かつ極薄の太陽電池による発電だけで航行し続けることに成功したIKAROSについて関係者は、「IKAROSはミッションとしては完全成功で、合格点以上の成果をまだまだあげ続けています」とのこと。受験生のお守りとなった理由はそこにあります。
ところで、イカロスから夢や希望をもらったのは受験生ばかりではありません。
小惑星イトカワに着陸してその物質を持ち還った宇宙探査機はやぶさとともにIKAROSは、日本のアイデアと技術を結集しながら、他国から抜きん出て深宇宙探査の道を大きく切り拓きました。しかも他国よりも低予算かつ原子力電池を使わずに太陽電池で実現したことの意義は計り知れません。
日本が、そして人類が私たちの存在基盤である宇宙探査を目指したその日から、少しずつ、そして確実に宇宙は見えてきています。
IKAROSは私たちに、探求の歩みを進める勇気があれば、アイデアも技術も決して枯れることはない、と教えています。

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2011.11.12

airLUCE@賀川ワイン会in東京デザインウィーク

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airLUCEの過去の記事03■エアルーチェairLUCE

airLUCEのサイトはこちら
photo/text:KazukoTOMOYORI

トランローグがデザイン、プロデュースしている面発光LEDシャンデリア“airLUCE(エアルーチェ)”を展示・販売していただいている、東京デザインセンターにある賀川ショールームで毎月行なわれているワイン会に参加してきました。この日は、東京がデザインウィーク中ということで、徳島からもインテリアコーディネータのみなさんが参加されました。

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徳島からお見えになったインテリアコーディネータ(IC)のみなさんとIC東京の会長、林柳江さん。徳島のみなさんは、スペイン大使館での展示がこの日のお気に入りだったそうです。近年スペイン大使館の力の入れ方は並大抵ではありませんね。林さんは、いつもと変わらず元気いっぱいでみなさんと交流されていました。

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賀川社長と四半世紀以上のおつき合いだとおしゃる徳島のICさんと、新しくショールームにお目見えした200本〜400本のワインが収納できる大型のワインセラーの前で。

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こちらはIC東京のみなさん。

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お二人もIC東京の方。この日は、埼玉からもICの会長さん、副会長さんがお見えでした。

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賀川社長セレクトの様々な国のおいしいワインが勢揃い。

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賀川のみなさんお疲れ様でした! 今回もとってもおいしいワインをごちそうさまでした! airLUCEもとってもきれいに光っていました。

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2011.11.09

& Living Party|トーヨーキッチンスタイル2011

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02■次の暮らしのデザイン
photo/text: Uta ISOBE, Shizue INOUE, Motohiro SUGITA

会期:2011年10月27日(木)


会場:トーヨーキッチンスタイル東京
常に話題性のある製品や作品を発表してインテリア業界を勇気づけているトーヨーキッチン。今秋は表参道に、新ショールームとしてイギリスのファニチャーブランドのエスタブリッシュド&サンズを加え、ベネツィアンモザイクブランドのシチスとトーヨーキッチンスタイル東京の3つのショールームで同時にイベントを開催。
トランローグはハイメ・アジョン氏他4名のデザイナーによるトークセッションがあると聞いて、いつになく興奮気味に取材してきました。「ここはまるでスペインのようだ」とハイメが語ったように、ミラノサローネでも話題になった数々の新作などに囲まれ、とてもフレンドリーで活気のある雰囲気の中、パーティーは始まりました。

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オランダのデザインユニット「ショルテン&バーイングス」のステファン・ショルテン氏。

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オランダのデザインを考えるとき、オランダが海を埋め立てて造成した国土である点がキーになる、とステファン・ショルテン氏は語り出した。オランダ人にとって、水は敵でもあり味方でもある。過去には何千人もが亡くなる洪水が起こった事もあり、そのような歴史がデザインに与える影響は大きいようだ。写真下は、洪水の被害を避けるため、骨組みの上にデザインされた家の模型。

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1700年代の衣装ダンスと同様のものを、素材や色を解釈し直してデザインされたキャビネット。扉を開けると内側に見えるモノクロ写真は、エルメスの写真なども手掛ける写真家によるもの。

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こちらは、オランダで使われて来た今でいうスーツケースを現代風にデザインし直したもの。Truly Dutch(実にオランダの)と名付けられたシリーズのひとつ。絵柄のテーマは、マグロがツナサンドになるまでを描いた「マグロの一生」のほか、「ウミガメの一生」「木の一生」と、環境問題について描かれている。

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スペインのデザイナー、ハイメ・アジョン氏。終始笑顔で生き生きと作品を紹介し、デザインを心から楽しんでいるのが伝わってくる。フリッツ・ハンセンやリヤドロなど、一見するとスタイルの全く異なるクライアントを持つため「クレイジーだ!」と冗談めかして言われるそうだが、それぞれの会社の長所をよく聞き、デザインに生かすようにしているとのこと。

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「普通デザイナーは、クライアントからデザインの注文を取ります。しかし僕は、自分がつくりたいものをデザインしてクライアントに提案します」とハイメは語った。プロポーザルをデザインの基本とする彼は、「昔は本当にお金がなかった。でも今はこうして日本に来ることができるようになりました」と嬉しそうに続けた。ハイメの、そしてトーヨーキッチンのクリエイティブな姿勢に、今ほど勇気づけられる時期はないだろう。

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憧れのハイメと2ショット。オープンで飾らない人柄のハイメ。まさに世界の人気者。

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ハイメ・アジョン氏によるBOSAブランドのStrypy。プラチナカラーとホワイトのシンプルで高品質な縞模様の花瓶は、ハンドメイドの限定品。

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ハイメ・アジョン氏によるBOSAブランドのScuba lamp。潜水用のヘルメットを彷彿とさせる照明。鏡面仕上げが美しくとてもユニークな限定品。

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ハイメ・アジョン氏によるBOSAブランドのHORSE。動物の剥製を壁に掛ける伝統のヨーロッパ。かつてミラノサローネで話題を呼んだマルセル・ワンダースによる原寸大の馬のオブジェ。これら伝統と今を見事に昇華して愛らしくまとめたセンスとテクニックはハイメならでは。

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Richard WoodsによるダイニングテーブルとサイドテーブルはMemphisの30周年記念で発売。それぞれ限定1台。赤煉瓦が醸し出す独特な高揚感と同時に、どこか懐かしく落ち着けるアートワーク。

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モダンで柔らかく上質なイメージ。彫刻的で美しいantoniolupiブランドの洗面台Talamo 1。

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MISS BRILLAによって凛と華やかにライティングされたキッチンバー。ここでドリンクやオードブルがサーブされる。写真下はクリとウイロウのような食感がやさしく上品な秋の和スイーツ。

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SICISベネツィアンガラスモザイクを用いた、エグゼクティブ・モザイク・ポートレート。モデルは先代渡辺社長。

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2011.11.06

DESIGNTIDE TOKYO 2011, TIDE EXHIBITION|デザインタイドトーキョー2011 タイドエキジビション

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関連記事:02■次の暮らしのデザイン
photo/text: Motohiro SUGITA

会期:2011年10月29日(土)-11月3日(木)


会場:東京ミッドタウン・ホール
六本木駅から地下通路でつながれ、デザイン関係者から「とても見やすい」と評判の本展も7年目を迎え、ますます展示空間も洗練されてきたようです。東京でデザインウィークが始まった11月末、トランローグは本展のオープニング直前、28日(金)午後のプレス向け内覧会を訪ね、取材してきました。
壁は透過性のある白。床はライトグレーでまとめられ、とても見やすく撮影しやすい環境で、作品や商品の形や意味を際立たせることができ、フォトグラファーにも出展者にも効果的でした。聞けば、プロダクトデザイナーである中坊壮介氏による会場デザインとのこと。建築家とは違って、日頃からモノの良さを引き出すことに腐心している同氏ならではの智恵の結晶だったのでしょう。なお、この白く透明な空間は日本、とりわけ東京のクリエイティブの象徴でもあります。
商品化以前のプロトタイプを熱心にプレゼンテーションする若手デザイナー。彼らの作品は、シンプルだけど独特なデザインで私たちに訴えてきました。

■IDIOM|AIR FRAME
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アクリル加工を専門とするair-frame。45度の角度で付け合わせ、僅かな隙間もつくらない加工精度で組み立てられた純白の展示台。ヒンジを使わずにピタッと開閉する上蓋には脱帽。加工道具から商品の時計まで、彼らのアクリルへのこだわりがひと箱ごとに丁寧にプレゼンテーションされていました。

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木工家具工房 Laughによる家具レーベル。写真・上は、木板の節の部分をカラーメラミンで象嵌したキュートでエクセレントなアイデア。ここをコースターに使うなど、楽しいライフシーンが次々と目に浮かびます。

■one for all|猪熊純+成瀬友梨×MOCCA
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住友林業による木化(MOCCA)プロジェクト。数十枚の薄い板を積層して曲げた1枚の皿であり盆でもある優れもの。カップルで。家族で。友人とのパーティーで。これを使いたいと思わない人がいるでしょうか。
また前掲出展者同様に、模倣される前に1日も早い商品化を望むのは私だけでしょうか。

■Flip series|フリップシリーズ Daisuke Motogi Architecture × sixinch JAPAN
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3つの椅子をひっくり返して違った機能の椅子へと変身させる楽しいコレクション。世界的なインテリアの流行色を取り入れている点など、隙がありません。

■GUBBE/MARROW|グッベ/マロー 机宏典
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当初、2003年にスウェーデンの村おこしのためにデザインされたもの。量産化に向け、デザイナーの地元、信州産カラマツを使い、柔らかく安心感のあるデザインに仕上げました。

■Hands & Hand|手と手と手 プルーフ オブ ギルド
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連結されてつくられた焼き物をご覧ください。その大きさ、形、色合い、すべてが上品に優しく語りかけていると思いませんか? 写真はルームディフューザー、ランプ、ペン立てだそうです。カタログもとても素敵でした。

■KTDK|小関隆一
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棚と表裏一体となったパネル、あるいはパーティション。本や資料、通信機器やプリンタなどコンパクトに納めてもいい感じです。

■“Like it Exhibition”|PINTO
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写真・上は、スタジオで商品などを撮影する際に使うスクリーンという意味の“Horizont”。プロのフォトグラファーなら一目瞭然。物の意味、存在感を際立てる素晴らしい着眼点です。写真・中は継ぎ目のない、きれいな形で安定感の増したハンガー“Sen”。大切な服にはブラックもいい感じです。写真・下は、座る、物を置く、を両立された椅子/棚。ここで使われた三次元加工は、使う、愛でるの次の機能を誘発しています。

■Furniture of prayer|祈りの家具 西村森衛

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天才的な造形センスとテクニックでつくられた、祈りをテーマとしたインテリアプロダクトシリーズ。繊細で美しい化粧台。暖炉の形をした仏壇。セメントをフェルトで覆った軽快で?重量感溢れる?不思議なトレイ。地中に埋まった瓶をイメージした神秘的なトレイなど、彼らの世界観、ストーリーは、まるで“次の暮らしのデザイン”を占っているようです。

■snow plate|YANOBI
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雪が降り積もった後、太陽に照らされ、風に吹かれて凸凹になった雪の表面を見たことがありますか? YANOBIのsnow plateは、その白く輝く眩さを食器に定着しました。2千円から5千円の価格帯。早速yanobi.comから取り寄せたいと思います。

■BLOCTOOL|藤原敏嗣
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玩具もデザインする彼らは、「おとなの自由工作」をコンセプトに家具でもあり玩具でもある、とてもユニークな家具をつくりました。写真のパーツに棒状のパーツを加えることで、椅子や棚、デスクや階段まで、様々な家具オブジェを楽しめます。

■toge|emmanuelle moureaux
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建築家エマニュエル・ムホーによるインスタレーション。写真の通りに、いや、写真以上に美しい、棘のあるウェディングドレスを彷彿とさせるインスタレーションは、光と影、色と触覚を刺激する幻想的なアートです。1つ1つの棘の完成度も抜群です。

■LACOSTE Holiday Collector’s Series
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会場中央に陣取った、ワニのエンブレムでお馴染みラコステパビリオン。写真は世界の著名クリエイターによるアイデアポロシャツの中でも群を抜いてグロでキュートな全身ラコステポロ。ここまで徹底されると、一着欲しくなる涼しげな?逸品。

■Tolerance|トレランス 北川大輔
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“rename”と名付けらたシリーズ。既成の、手持ちのカップやグラスに、新たな木製パーツを被せることで別の物へと蘇らせるコンセプト。通常マグカップ類の口径は80mm前後の規格であることから、口径の同じ木製パーツに輪ゴム状のシリコンをはめてマグカップ類に押し込むことで、様々なカップと組み合わせて密封。日頃、携帯電話をデザインしている北川さんは、少しでもロングライフな物をデザインしたいと語っていました。

■CERAMIC LAB brill|セラミックラボ ブリル
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「ワンモールド(写真・上左)」は、焼き物を成型する石膏型を水平に分割し、組み合わせを変えることで多様なバリエーションを可能にした器。「ピント(写真・上右)」は、複数の粘土が混ざる前の表情を楽しむ器。「絵を描く器(写真・下)」は、鉛筆の芯が陶器であることに着目してつくられた、まさに絵を描ける器。

■rabbit hole|ラビットホール
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リンゴ形の鉛筆削りは実際に鉛筆を削ると、リンゴの皮のように鉛筆の木の皮がむけて見えます。底が円錐形のグラスに注がれた水は、グラスがどのようにスイングしようとも常に水平を示す。この当たり前を面白楽しく気づかせてくれる逸品。右は長針と短針の回転軸が異なる時計。今何時? エーッと、と考えることが心地よい脳活性化ツールとも言えそうです。

■Dew|高橋良爾 田中章愛 / Vitro
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光る水滴が光る波紋を広げる、時空の移ろいを感じさせるプログラム。コンテンツとは対称的に安定感溢れるプロダクトは、文化や歴史の重みさえ感じさせます。

■tilde_|チルダ アンフラマンス
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同一の成分、香りで液体から固体まで状態や粘度の異なる基礎化粧品をラインナップしたスキンケアブランド。季節や肌のコンディションに合わせて選択できるラインナップは、自分に合ったアイテム探しを楽しめます。写真・下は適量にちぎって使えるペーパー状の、洗顔、シャワー、入浴時に使える、とてもクールな石鹸です。

■kup-eatable cup|Smile Park×米粉倶楽部(FOOD ACTION NIPPON)
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米を細かく砕いた米粉からつくられた食べられる器。TPPによる米の自由化が問題視される今、これほど注目されるアイテムが他にあるでしょうか? 米の器は、使用する場所の乾燥具合に合わせて水分や使用時間を調整するなど、実用に当たってはちょっとした配慮が必要なようです。それでも、米の器でいただく米料理は、格別だろうなぁ!

■Shrine (Berlin Products)|Sigurd Larsen
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BERLIN PRODUCTSとして共同出展のなかからShrine(神社?)と名付けられた引き出しをピックアップ。すべての引き出しには鍵がかけられ、とても安心感のある、次の暮らしのパートナーファニチャー?とでも言えそうです。

■HANGER tree/katan-koton|un-do design
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文字通りにツリー状組み立てられたハンガーの集合体。どう使うの?って。見た通りに。さらに実用以外の使い方を考えると、ますます楽しくなりそうです。

■in the sky|二俣公一
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緊張感?、リラックス感?。静かに心惹き付けられるきれいなモビールです。

TIDE MARKET
デザイナー本人から直接商品を購入できる出会いのマーケット。デザイナーにとってはマーケティングリサーチの場にも。

■Seed 01|seeds
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東日本大震災以前に収穫されたにも係らず、植えることができなくなった菜種。この種を各地に蒔いて花を咲かせ、旗を立てるチャリティープロジェクト。リアル、バーチャル、両方で各地に旗を立てることができるそうです。

■shirt|3(san)
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テーマは重ねる。和の柄、洋の柄、中国の柄を重ねて新たな世界観をつくり出したシルクプリントは、奇をてらわず、かといって退屈することもない、ちょどいい感じ。さらにタイやエプロンのようなパーツにプリントして、白いシャツと立体的に重ねることで、歴史的重層観さえ表現しているようです。大袈裟でしたが、本当、いい感じです。

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2011.11.04

EUのユニークでモダン、ハイクオリティなインテリアデザインに出合える展示会「european design」2011

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過去の関連記事:02■次の暮らしのデザイン
photo/text: Uta ISOBE

会期:2010年10月26日(水)、27日(木)

会場:ヒルトン東京
主催:欧州連合

10月26日、27日の2日間、EU加盟国から38社が来日し、インテリア展示会「european design」(www.europeandesign.jp)が開催されました。
この展示会は、EUの優れた技術やデザインを日本に紹介するプログラム「EU Gateway Programme」(www.eu-gateway.jp)の一環として行われているものです。トランローグは、本展示会のブランディングとプロモーションデザインを担当しています。
今回は、テキスタイルをはじめ、テーブルウェア、インテリアアクセサリー、照明、デザイン家具、屋外用家具など、個性豊かで機能的なインテリアデザインに触れられた本展示会をリポートします。

■OCTAVIO AMADO(オクタヴィオ アマド)
フランス
www.octavioamado.com
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(プレスフォトより)
ホールやレストランなどの空間を演出する照明「SMOOTHY」シリーズの「SUSPENSION TEO」は、浮遊するように回転し、表情を変える。柔らかい印象を与えるシェードの素材はプロポリピレン。デザイナーのオクタヴィオ アマド氏の手がける照明は、フランス国内のみならず、イタリアのレストランや香港の5つ星ホテルなどでも使用されている。

■Kahler Design(ケーラー デザイン)
デンマーク
www.kahlerdesign.com
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柔らかなフォルムと色使いが特徴的なセラミック製のインテリア小物。写真上の、女性デザイナーが手がけたという新しいテーブルウェアは、普段の生活にすんなりと取り入れられそうなデザイン。その他、側面に付いているマグネットで連結させて使うインテリア小物(写真下の上段右)や、逆さにするとオブジェとして使えるフラワーベース(写真下の上段中央)なども取り揃う。

■BEAU & BIEN(ボウ エ ビエン)
フランス
www.beauetbien.com
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写真上の神秘的な光を放つ照明は、コードレスで防水加工が施されているため、屋内だけでなく屋外でも使用できる。光源にはLEDを使用し、省エネなど環境へも優しい。鳥かごをイメージした「SMOON CAGE」は、ポリエチレン製と磁器製の2種あり(磁器製は室内のみ使用可)、それぞれ異なった趣が楽しめる。写真下は、コーディネートのアクセントとして活躍しそうな光るペンダント。

■Giles Miller Studio(ジャイルズ ミラー スタジオ)
英国
www.gilesmiller.com
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銅、真鍮、セラミック、段ボール紙にエッチング加工などを施し、凹凸を付ける事でイメージを浮かび上がらせるサーフェイスプロダクト。店舗やホテルなどプロジェクトベースでの提案がメインで、クライアントが持つイメージに合わせて提案を行っている。クライアントは、シンガポールのザ・リッツカールトンなど。

■ferm LIVING ApS(ファーム リビング)
デンマーク
www.ferm-living.com
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かわいらしく、楽しげな印象の雑貨。壁紙、ウォールステッカー、クッション、マグカップなど様々なプロダクトがあり、植物や動物をモチーフを用いたものが多い。デザインは全体的にかわいらしい雰囲気だが、落ち着いた印象のある色使いが多いので、子どもはもちろんのこと、幅広い年代に受け入れられそうなプロダクトだ。

■A2 designers AB(A2 デザイナーズ)
スウェーデン
www.a2designers.se
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両開き式のキャビネット「コレクトファミリー」は、2009年に最初のモデルが発表されて以来、毎年新しいモデルが発表されている。当時、白くて大きなものが主流だったスウェーデンで、大切な物をしまっておく宝箱のような入れ物をイメージしてつくられたそう。右のカラフルな扉が2009年、中央が2010年、そして右の三角形を組み合わせたデザインが最新モデル。

■FREEMOVER(フリームーヴァー)
スウェーデン
www.freemover.se
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大小様々な色とりどりのキャンドルホルダーは、ブナ材にペイントを施したもの。色や高さの違うものを組合わせれば、キャンドルを灯す時はもちろんのこと、オブジェとしても使えそうだ。写真下は、グラフィカルなモチーフをプリントしたテキスタイルのコレクション。トレイやクッションカバーなど、色々なプロダクトに展開されている。

■Showroom Finland Oy(ショールーム フィンランド)
フィンランド
www.showroomfinland.fi
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写真上は、思わず楽しくなってしまう、ムーミンのクッションカバーやエコバッグとナチュラルな雰囲気の照明。写真下の棚はリサイクルされた段ボール素材。意外に強度があるので4段まで積み上げて使用でき、解体すれば資源ゴミとして出せる。同じ素材で、子ども向けの小さなテーブルや椅子もあり、うっかりテーブルや椅子に落書きをしてしまっても安心できそうだ。

■Linenme(リネンミー)
リトアニア
www.linenme.com
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リネンやコットン素材のホームテキスタイルは、主にリトアニア国内で生産されたもの。日本向けには、ニーズに合わせたナチュラルな色味と風合いが特徴的な商品をメインに紹介しているが、豊富なカラーバリエーションが取り揃えられている。その他、アルパカの毛を使用した、柔らかな肌触りのひざ掛けなども展開。

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