福島と宮城の方々に新米を届けました。(田んぼワークショップ)
過去の関連記事:07■ワークショップ Workshop 01 米作り/家庭菜園
10月8日にようやく稲刈りを終え、翌9日と10日の2日間で足踏みで脱穀し、唐箕で選別した、合計約40kgの米を福島と宮城にお住まいの方々に送りました。
これは、米づくりワークショップの参加者を通して被災地の方々に確実に米を届けよう!というアイデアを実行したものです。
届けた先は、ワークショップ参加者で福島出身の石川さんのご友人の岩野さん、同じく宮城出身の和田さんのご家族の2家族です。
トランローグのワークショップによる米づくりは、天水(雨水)のみを使い、農薬を使わず、前年に収穫した米から取れた米ぬかと鶏糞を肥料として米づくりを行う、いわゆる有機無農薬の米づくりです。
収穫した米を2週間竹竿に吊るして天日で乾燥させた米は、ゆっくりと時間をかけて茎や葉の養分が米に送られるので、旨味が凝縮されるといわれています。
ここまでは良いのですが・・・。足踏み脱穀機で稲穂から米を外し、唐箕によって手動で風を送って実の詰まった良い米と、そうでない悪い米を選別する作業は重労働ながら、一般的な機械化された工程と比べると、どうしても割れた米や色の悪い米が混ざってしまいます。しかも今年は米と餅米を隣り合わせて植えたため、米の中に多少の餅米が混ざってしまいました。
このように本来でしたら人様に食べていただくような見映えの良いものではないため、今回福島と宮城の方々に米をお届けするというアイデアに対して、ためらいを感じたことも事実です。
しかし、被災地の方々に自分たちの気持ちを届けたいという参加者の願いを、単なるアイデアに終わらせないために、無心で40kgの米をつき上げました。機械を通せば数分で終わることですが、それを2日間かけて行うなんて本当にクレイジーですね(笑)。
田植えと草取り、そして稲刈りに参加してくれた61人の汗の結晶である米の味を、甘いと感じていただければこれに勝る幸せはありません。
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コメント
すじわき様
ご連絡ありがとうございます。きよみさんのお父様からも、すぐに御礼のお電話をいただきました。家族の皆様、ご無事だとのこと、良かったです。
これも何かのご縁だと思っています。こちら方面にいらっしゃる際には、ぜひこちらにもお立寄ください。
投稿: Kazuko_TOMOYORI | 2011.10.27 09:54
私は仙台市在住で和田きよみの叔父に当たります。「米作りワークショップ」では姪が大変お世話になっております。このたびは有機無農薬の新米「ふさおとめ」をお送りいただきありがとうございました。多賀城市にあるきよみの実家に送っていただいたお米を私どもにも分けていただきました。
早速焚いていただきましたが、普段食べている「ひとめぼれ」とは違った爽やかな味で、とても美味しかったです。形や色の不ぞろいがありましたが、その分手づくり感があって美味しさも凝縮されていたように感じました。ブログの収穫レポートを拝見し、すべて手作業での脱穀・精米がいかに大変だったかがよく理解できましたので、ありがたさもひとしおです。近所に住む二人の娘にもお裾分けをしたらとても喜んでおりました。
震災当日は家が潰れるのではないかと覚悟したほどの強い揺れを体験しましたが、幸い家屋の被害はほとんどありませんでした。その後、都市ガスが復旧するまでの約ひと月は不自由な生活を強いられましたが、今では平穏な生活を送っております。被災地在住ということで私どもにまで皆様方からのご支援をいただくのはとても心苦しく思います。それと同時に温かい人の情に触れて感謝の気持ちでいっぱいです。
ワークショップの参加者は年々増加しているようですが、老若男女の参加者のお顔は生き生きとして農業体験を楽しんでおられるようですね。子供さんたちにとっても貴重な体験でしょう。
この素晴らしい事業が今後ますます発展されますよう心からお祈りいたします。
投稿: すじわき | 2011.10.24 22:40