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2010.11.26

DESIGNTIDE TOKYO 2010

photo/text: Uta ISOBE

2010年10月30日(土)~11月3日(水)に、東京ミッドタウン・ホールをはじめ、都内各所で開催されたDESIGNTIDE TOKYO 2010。「常に新しいものやシーンを提案するトレード・ショウ」をテーマに掲げ、新しい作品やアイディアに触れられた本展示会では、自然からインスパイアされたものや素材の特性を活かしたもの、そして、新旧の融合から生まれたものが印象的でした。

■Nagatomo / Jan (MisoSoupDesign) for lerival
www.misosoupdesign.com
www.lerival.com
Kulmschair_01
しなやかな曲線が美しい「Kulms Chair」は、建築や家具などを手がける長友大輔氏と詹明旎氏(MisoSoupDesign)の2人によってデザインされ、ニューヨークのデザインハウスlerivalから発表されている。
Kulms Chair 01(写真奥)と、それを反転させたKulms Chair 02(写真手前)の2種あり、どちらもスタッキングが可能だ。
稈(かん)や竹の根などからインスピレーションを受けたというやわらかなフォルムには、合板が用いられ、カラーは黒・白を含め、全5色から選ぶことができる。

■MIC*ITAYA
www.micitaya.com
Suzunochochin_01
提灯の伝統を継承しながらも、現代的なアプローチでつくられた照明器具「SUZUMO提灯」は、ビジュアルアーティストのミック・イタヤ氏のデザイン、鈴木茂兵衛商店の製作によるもの。
すべて日本国内で手づくりされた、提灯の「たためる」という特質を持つこの照明は、中にセンサーが組み込まれているため、照明に近づき手を叩く事で、簡単に点灯・消灯ができる。また、光源にはLEDを使用し、光の色は暖かみのあるイエロー系と、クールな印象のホワイト系がある。和風のインテリアとしてだけでなく、モダンな空間にもマッチする一歩進んだ提灯だ。

■emmanuelle moureaux
www.emmanuelle.jp
Eda_02

Eda_01
細い線が複雑に交差する様に見える、インスターレーション「eda」。実は、写真(下)のような非常にシンプルな形の連続によって出来ている。木の枝先の様な規則的に枝分かれした形をいくつもつなげ、空間を構成しているこの展示には2000ものピースが使用されているそう。三次元に広がる色とりどりの「eda」が、木立や血管、珊瑚礁等、自然界の美しい形を連想させる。

■Tsuyoshi Yoshikawa / Mitec
www.mitec-t.co.jp
Grassstool_01

Grassstool_02
積層ガラスを使用したスツール。表面に図柄をプリントしたガラスを7枚の重ねているため、模様が立体感のある仕上りになっている他、強度も十分で、座ると非常に安定感がある。ガラスならではの透明感が感じられ、経年による変質が少なく耐久性があるので、屋外での使用も可能。電子部品を製造する際に用いる技術を利用し、職人がハンドメイドで製作しているそう。

■Kamide Choemon-gama × Jaime Hayón
www.choemon.com
www.hayonstudio.com
maru-waka.com
Jaime_02

Jaime_03
九谷焼の窯元である上出長右衛門窯とデザイナー、ハイメ・アジョン氏のコラボレーションで生まれた磁器のコレクション。
日本伝統のものづくりをテーマとする丸若屋プロデュースの元、古くから息づいてきた日本の伝統と彼のユニークなアイディアが出合い、九谷焼の良さを活かしながらも遊び心溢れるテーブルウェアが新たに生まれた。また、コレクションは、アートピース、割烹食器、日常食器の3つのラインで構成されている。
下の写真は、アイディアスケッチ。

■Naoki Kawamoto
www.naokikawamoto.com
Orishiki_01

Orishiki_02
「折り紙の『折-Ori-』と風呂敷の『敷-shiki-』、方法ややり方を表す『式-Shiki-』を組み合わせた造語」という「ORISHIKI」は、一枚のシート状に展開した状態から荷物を包み込む様にするとピタっと箱状に閉じ、再び元の姿になるという鞄のシステム。
写真の眼鏡ケースの他にはスーツケースやクラッチバッグがある。現在はプロトタイプとのことだが、様々なものに展開できそうなこのシステム、今後の展開が楽しみだ。

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