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2010.05.21

2010 田植え体験ワークショップ リポート Part II-1: 田植え体験記

5月2日、南房総にて第2回田植えワークショップを開催しました。
なかなか春らしさを感じられなかった今年の春でしたが、この日は太陽も出てポカポカした田植え日和。今年も約30名が参加しました。去年は、ほとんどが田植え初心者でしたが、今年は初心者の他に去年の経験者も参加し、心強いスタートでした。

カテゴリー:08■ワークショップ Workshop 01 米作り

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photo: Kazuko TOMOYORI, Uta ISOBE
text: Uta ISOBE

今年も約30名が参加しましたが、参加者は国籍、年齢、職業も様々でした。
地元シルバー人材センターに登録し、ワークショプ・サイトの耕運と代掻きを手伝ってくれた東条さん。
ワークショップ・サイトの管理人とその家族。管理人の友人家族と、彼らが経営する会社のスタッフでベトナムから来た方。管理人の息子の友人とそのご家族。そのまたお友だち。ペルーから日本に移住した友人家族も去年に引き続き参加してくれました。
管理人の同級生で、リフォーム番組ビフォー・アフターで活躍中の建築家とご家族。マンションと戸建住宅を専門とする建築家で、セルフビルドに興味があり、ウェヴ・サイトを見て参加してくれた方。
トランローグのスタッフと、東京育ちで興味はあっても土に触れる機会があまりなかった友人たち。友人の叔母さんと従姉妹家族(本人は、残念ながら不参加)。
ワークショップ皆勤賞のベテラン参加者たち。「米づくり」のインパクトに惹かれて田植えに初挑戦した、日本在住のイギリス人参加者。
以上、本当に幅広い顔ぶれ。

このウェブマガジンを読んで興味を持たれた方は、次回9月の稲刈りワークショップについてなど、お気軽にお問い合わせください!

今年も無肥料無農薬の米づくりを続けます。
今年は、去年の経験を生かし、田んぼに張る水量を少なめにしました。また、稲刈りの時に田んぼに水がしみ込んで乾かず、泥に脚を取られて作業が大変だったため、今年はそれを軽減するために、田んぼの脇に土を盛って水路をつくり、山からの水が田んぼに流れ込むのを抑えました。

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土を盛り上げてつくった水路。稲刈りの前、水をぬいて乾かすために利用する。

去年は2チームに別れて背中合わせにスタートし、両端へ向かって植えていきましたが、今年は一方は田んぼの端から、もう一方は田んぼの中央からという風に各チームが同じ方向へ向かって植えていきました。
恐る恐る前へ進む初心者、一方、慣れた足取りで進む頼もしい経験者。どちらもドロっとした泥の感触に触れて、なんだか楽しそうです。

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泥に足をとられて転ばないように進む。

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やはり経験者がいると早く進み、油断しているとすぐに反対側から「いいですかー?」と声がかかって、どんどん目盛りのついたロープが先へ行ってしまいます。「まだでーす!」慌てて自分の持ち場を植えて、次の列へ。苗は、小分けにして両岸から中央に向け、投げて渡すのですが、コントロールを誤って頭の上に降ってくるという珍場面もありつつ・・・苗が届きにくい中央にいる人にはバケツリレー方式で順調に苗が渡っていました。
一度休憩を挟んで、田植え再開。この頃には、初心者もだいぶ手慣れて全行程を2時間足らずであっという間に植え終わりました。
また、今年は田んぼの北側に餅米を植えました。普通のお米と餅米、稲穂の形や色にどのような違いがあるのでしょうか。秋の収穫が楽しみです。

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今年も地元シルバー人材センターの東条さん(左から3番目)が田んぼの先生。

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元気な小学6年生3人組

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整然と植えられた苗を眺めながら「きれいだねー」と満足気な参加者たち。小学生時代に田植え経験のある20代の参加者からは「小学生の時よりきつかった!」という感想もありましたが、普段はなかなか自然と触れ合う機会のない参加者達は、一様に気持ち良さそうでした。

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田植えの後は、「お疲れさま!」の乾杯と昼食です。去年穫れたお米でつくった「スタッフド・トマト」や「パエリア」「鰻やイクラの混ぜ寿司」、その他に「スペアリブ」などが並びましたが、あっという間にお腹を空かせた参加者の胃袋へ。

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無肥料無農薬で自家栽培した米を詰めたスタッフド・トマト

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自家栽培米と鰻やイクラの混ぜ寿司

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ワークショップ参加者に人気の定番スペアリブ

また、東条さんからいただいた、穫れたてのタケノコやサツマイモを炭焼きにしてホクホクに。また、タケノコはベーコン出汁のシンプル・スープに。なんとも贅沢な昼食でした。

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タケノコの炭焼き

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シンプルな採り立てタケノコのスープ
ベトナム出身の参加者からは「なつかしいベトナムの味がする!」と絶賛。

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昨年に引き続き、バーベーキューの面倒や食事の準備をお手伝いしてくれた管理人の友人夫妻

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そして、今回は即席でピザ釜をつくり、ピザづくりに挑戦!!赤レンガを箱状に積み上げて、天井部分に石の板で蓋をして完成。薪をくべて火を起こします。格闘の末についた火を消さない様、交代で火の管理をしつつ、傍らでは小・中学生やちびっこを中心に生地をこねてピザづくり。できたものを釜に入れると、みるみるうちにチーズが溶けて本当においしそう。焼き上がったピザは薄くのばした生地がパリパリで、格別でした。
火の管理のコツがつかめればそれほど難しくなさそうな釜づくり。「色々な料理がつくれそう」と話をしていると「再挑戦してみたい」という参加者もいました。

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レンガを積み上げて石の蓋をすれば、あっという間に完成!

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やっとついた火を消さない様、注意しながら薪を足していく。天井部分に乗せた2枚の石の間に隙間をつくって着火すれば、あっという間に火を起こせることに気づいたのは、翌日のことでした。

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薪割りにも挑戦!

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ピザの生地を思い思いの形にのばしていく。

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オーブン用トレイがぴったり収まるジャストサイズ。
釜にいれるとすぐにチーズが溶け始める。

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生地が薄いので、チーズが完全に溶けたらできあがり。

また、去年穫れた籾付きのお米は、この日籾摺り・精米し、参加者のお土産になりました。この日、自分たちの植えた稲が無事に夏を越して秋に収穫できるか、そして何より穫れたてのお米を食べられることが今から楽しみです。

次回は稲刈り・収穫祭。今回参加してくれた方々、こちらをご覧になって興味を持たれた方、大歓迎です!ご連絡お待ちしています。

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ワークショップ Workshop 01 米づくり/家庭菜園」カテゴリの記事

コメント

オチアイさん、昨年に引き続きありがとうございます。
田植えの後、稲刈り時の水はけを良くするため、田んぼの中に設けた水路に蓮(レンコン)を植えました。白い花が咲くそうです。味の方もお楽しみに!
ところで、オチアイさんをはじめ置いて行かれた長靴の一部が切れていました。上からゴムを貼り、勝手に修理します。ご了承ください。
皆さん、田植え用の長靴は箱に入れて折り畳んだままにすると、折り目が切れてしまいます。長靴は、箱から出して新聞紙等を丸めて長靴に挿し、立てたまま保管してください。
時折田んぼの様子をリポートします。また、いつでも気軽に遊びに来てください。

投稿: sugita | 2010.05.24 10:04

昨年に引き続き、参加させていただきました。 

前回よりも余裕が出たようで、土の感触を味わいながら、楽しんで田植えができました。
自然のものに触れたり、釜でピザを焼いたり、様々なジャンルの方とお話できて、とても楽しい1日でした。 
秋の収穫祭も楽しみにしてます!

投稿: オチアイ サトミ | 2010.05.22 18:24

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