CEATEC JAPAN 2009で見つけた次の暮らしのデザイン:スタンレー電気株式会社「LED照明で植物育成を促進」
photo/text: Motohiro SUGITA
2009年10月6日(火)〜10日(土)まで幕張メッセにて、最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN」が開催された。
トランローグは、次の暮らしを彩る新製品や開発途中のプロトタイプを探して取材。
「デジタルネットワーク ステージ」の派手なプレゼンテーションとは対照的に、とても堅実な印象の「電子部品・デバイス&装置ステージ」に出展したスタンレー電気株式会社の、波長をコントロールできるLED光線の特性を生かした、家庭向け植物育成システムに注目した。
赤と青の波長のLED光線だけで草花を育てている様子。なお、レタスなどは、24時間LED光線を照射し続けることによって生長を加速させることができるため、LED栽培向き、とのこと。反面、きっちりと昼夜の区別が無いと生長しない植物もあるため、植物毎にLED投資に対する費用対効果の判定が必要なようだ。
緑色のLED光線だけでバラを育てている様子。ベースは土ではなく培養液を染み込ませたもので、種子ではなくスライスされた細胞から育成された、とのこと。SFのような園芸アイテムが一般家庭に普及する日も間近か!? LED栽培普及の鍵は、生命に対する畏敬の念を忘れることなく、しかも心癒されるツールのデザインにあるのではないか!?。
バラ本来の色を楽しむ時は、白色のLED光線に切り替えて鑑賞。私の感覚が古いのか、自然光に近い白色のLED光線には、ホッとさせられる。
例えば、絶滅が危惧される植物を、ラブリー/スタイリッシュにデザインされたツールでプレゼンテーションできれば、今までなかった新しい世界を展開できそうだ。
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