100% Design Tokyo 2009 / DESIGNTIDE TOKYO 2009: Vol. 1
カテゴリー:02■100%Design/DESIGNTIDE TOKYO
photo/text: Motohiro SUGITA
2009年10月30日(金)〜11月3日(火)まで東京で開催された100% Design Tokyo 2009とDESIGNTIDE TOKYO 2009。トランローグは、知的でLovely/Stylish、そしてエコなデザインを探しに神宮外苑と六本木ミッドタウン、2つの会場を訪ねました。今回は神宮外苑で開催された100% Design Tokyoのリポートです。
■FUJITSU DESIGN LIMITED
http://jp.fujitsu.com/fdl/
展示会Post Card。
100% Design Tokyoエントランス真正面、最初のContainer Groundに陣取ったFUJITSU DESIGN LIMITED。「setten(接点)をテーマにデザインしました」というインタラクション・プログラムは、ユーザーとモノとのファースト・コンタクト、つまりsettenで起こるささやかでドラマチックな出来事の数々により、来場者を楽しませてくれた。一般的に1展示会場1インタラクションが基本だが、FUJITSU DESIGN LIMITEDは、惜しげも無くアイデアと技術を見せつけてくれた。「人と人、人とモノの出会いは、素敵なsettenで決定づけられる」と書いても過言ではない。FUJITSU DESIGN LIMITEDのしなやかな頭脳とマインド、企業力が提示してくれる新たな世界観に期待したい。
■土佐火床 Tosa Hokubo(JAPAN BRAND EXHIBITION)
香美市商工会
http://hokubo.jp/hamono/www/
展示会用パンフレット。
「鋼の持つしなやさかと強さを最大限に引き出すように造られた」という土佐打刃物は、見るからに粘りのありそうなユニークな風貌だ。刃物の魅力もさることながら、同時に展示されていた鋤(スキ=農具)と、国内では既に入手困難な天然砥石が気になり、展示会の全体責任者に取材した。
「刃物だけでなく、研ぐことを含めた文化を保全、普及させたい、との思いから、鰹たたき道具セットというパッケージ商品にしました。鋤のような道具は、鰹を炙る網です」
「香美市を訪ねれば、農具を含め、様々な土佐打刃物を手に取って見ることができますか?」
「ショールームがあるわけではないので、まずは香美市商工会に問い合わせてください。関東にも人知れず農鍛冶が残っていると思いますが……」とのこと。
「農」や「和」、「手づくり」がブームの昨今だが、昔ながらの道具を、身近で揃えようとしても難しい。ユーザーと産地を繋ぐ展示会から広がるモノとの出合い。展示会ならではの醍醐味だ。
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