2009 米作り体験ワークショップ リポート Part 4: 株間除草機&手で草取り
photo: Kazuko TOMOYORI, Motohiro SUGITA
text: Motohiro SUGITA
(●写真)稲と稲の株の間の雑草を取り除く1条用手動式株間除草機
5月3日(日)に田植えを終え、2週間後には雑草が生えてしまった。田んぼの南側は土地が高く、水が乾いてしまったため。そこで、南側の苗と苗の間の土を鍬で畦に上げて土地を低くし、畦に上げた土を乾かして土地の低い北側の畦に盛りました。そして、南側の給水口から常時水を流し込んで南側を深くし、雑草が生にくくしました。なお、常時水を流し込むと水温が上がらなくなるため、必要最小限の水が流れるよう、給水口に細工しました。(2009 米作り体験ワークショップ リポート Part 3 参照)
その後、5月31日(日)にシルバー人材センターの東条さんが昔使っていた株間除草機をお借りして除草しました。田んぼの南側半分を除草して、一人3時間程度の作業でした。さらに6月7日(日)には、雑草の少ない北側半分を手で抜いて、一人3時間程度の作業でした。6月14日(日)には、南側半分の株間除草機で除草することができなかった雑草を手で抜く予定です。
草間除草機は、小さな草には有効ですが、雑草が根を張り、大きくなってしまうと効き目が無いようです。手で草を取る作業は、想像したほど重労働ではなく、「田んぼは高低差無く均して水が抜けないように管理し、こまめに手で雑草を抜くのが考えられる一番良い方法」と感じています。除草剤を撒いても雑草は生えるとのこと。
(●写真)株間除草機の下端は、土の上を滑らせるためのスキー板状の足。その上は、前後に回転して雑草の根を切る刃。さらにその上は、左右に回転する刃。株間除草機によって稲の根自体も多少カットされてしまうが、それが稲の生長に有効、とのこと。いわゆる稲の成長の途中で耕す「中耕」と呼ばれる作業に匹敵する。現在販売されている手動株間除草機は1条用(1列用)新品で約3万円。中古ネットオークションで7〜9千円。私は「高い」と感じるが、手づくりも簡単ではなさそうだ。
(●写真)株間除草機は、稲を挟んで前進する。後退することも可能。慣れないと稲を倒してしまう。また、このように手動機械を使うときのために、稲は1列にまっすぐ植えなければならない、と痛感させられた。
(●写真)株間除草機で除草1週間後。水が澄んでくると取り残した雑草が見事に生長していた。株間除草機は、小さな草には有効だが、雑草が根を張り、大きくなってしまうと効き目が無いようだ。
(●写真)水が深く雑草が少ない北側は手で除草。案外重労働ではなかった。運動不足の私にはいい運動だ。何より水と土に触れると気持ちがいい!
(●写真)「稲モドキ」とでも呼びたくなる水草。田んぼに生えていなければ、十分鑑賞に堪えるスタイリッシュなデザインの植物が数種類。雑草鑑賞もインテリジェントな趣味、と言えそうだ。
(●写真)上写真は、水温の低い南側給水口直近の、生長が止まった稲の様子。他方、下写真は水温の高い北側の、育ち過ぎが気になるほどに生長した稲の様子。2枚の写真は6月6日(日)の同時刻に撮影されたもの。
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