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2009.04.30

「危機ですか? いいえ、サローネです!」2009 ミラノサローネ・レポート vol.1

photo & text: Motohiro SUGITA

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メトロの中吊り「危機ですか? いいえ、サローネです!」。電車の天井から紐でブラ下げるのがミラノ流。

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例年通り大勢の来場者で賑わうi saloni会場エントランス。

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Fuori Salone(サローネの外)の代表格スワロフスキー。今年はトルトーナ地区の運河沿いに移動。

2008年9.15リーマン・ショック以降、世界金融は崩壊し、輸出依存度の高いメーカーの活動も停滞している。
ロシアや中東のオイル・マネー、躍進するBRICs諸国などを顧客に倍々ゲームの様相で成長して来たミラノ・デザイン・マーケットも危機の煽りを受けているに違いない。
しかし、同時に1961年から幾度の経済危機を乗り越えて来たSalone del Mobileの主催者、出展社の商魂は逞しい。
メトロで見かけたi saloni(※1)の中吊りのキャッチは「危機ですか? いいえ、サローネです!」。世界中の来場者の無意識の疑問を、顕在化して解消してみせる、まさにタイムリーなキャッチ・コピーだ。イベント主催者の自信と危機感は表裏一体のようだ。
そもそも「デザインが、停滞するイタリア経済を活性化した」と言われるほど、ミラノ・デザインは常に世界中の購買欲を刺激し、経済を活性化して来たのだ。

トランローグは2009年4月22日〜26日の5日間、幕張メッセの5倍の展示会場フィエラ・ミラノで開催されたSalone del Mobileと、同所で隔年開催のEuroluce、1979年からデザイン雑誌インテルニがサポートし、ミラノ市内各所で開催されたFuori Salone(サローネ展示会場の外)を訪ね、世界金融恐慌直後のデザイン・トレンドをリサーチした。
ウェブ・マガジンで2009ミラノ・サローネを数回に分けてリポートする。

※1:i saloniは、Salone Internazionale del Mobile(通称Salone del Mobile)ミラノサローネ国際家具見本市、Euroluceエウロルーチェ国際照明見本市、Salone del Complement d’Arredoサローネ国際インテリア小物見本市、SaloneSatelliteサローネ・サテリテの4つの展示会の総称。なお、Euroluceエウロルーチェ国際照明見本市とEurocucinaエウロクチーナ国際キッチン見本市は隔年で開催。

トランローグは、商談中心のフィエラ・ミラノにおいて成功するための展示作法と、ブランディング中心のFuori Saloneにおける展示の秘訣について、エクスナレッジ・ムック「iA(アイエー)10号」で11ページに亘って詳解しています。web magazine TRANLOGUEと併せてご笑覧ください。
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住宅、インテリア関連企業の広報ご担当者様へ。新製品情報などニュース・リリースをお送りください! web magazine TRANLOGUEでのご案内を検討させていただきます。また、トランローグは、企業向けにミラノサローネ詳細レポートを作成しています。気軽にお問い合わせください。

トランローグのデザインによる面発光LED照明airLUCE(エアルーチェ)の新製品情報についてご案内していきます。お楽しみに!

トランローグは、「住環境ビジネスをデザインする」をテーマに、住環境関連の商品企画、展示会企画などのブランディングやプロモーションを行っています。気軽にお問い合わせください!

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