茨城の森林見学会へ行ってきました
茨城住まいの情報館が主催する「つくばスタイル」木の家クラブが、木のことをもっと良く知りたい人たちのために、1年に4回「森林見学会」を開催しています。今年の第1弾は「森のことを知ろう」と題して6月16日(土)に行われました。
茨城県常陸太田市、福島との県境にある佐藤林業の佐藤さんの山で、マイナスイオンたっぷりの森林浴を楽しみながら、木や山について貴重なお話を伺いました。佐藤さんの山では主に桧(ヒノキ)を植林されていますが、桧の場合、柱などに使用できるまでに成長するにはおよそ80〜90年かかるそうです。つまり、先代から手をかけて育てられた桧がようやく住宅の木材として伐採できるわけです。
「山を買うなら石を買え」と言われるほど、木の生育には山の水はけが良いことが大切で、土中に水分がありすぎると木は弱くなるそうです。山は頂きに行くほど水はけに優れ、良い木が育ち易いようです。また、良質な木を育てるために、植林後は間伐をしながら山づくりをし、雑草木が生い茂る夏には「下刈り」という作業をします。木の家クラブの森林見学会・第2段では、「森のお手伝いをしよう」と題して下刈りのお手伝いができる企画を予定しています。
普段はほどんど佐藤さんお一人で山を管理し、伐採の時期になると、専門の木こりさんがお二人ほど加わって作業されます。
最近では稀だそうですが、本当に木にこだわりを持つ人は、山まで足を運び、実際に自分の目で見て良いと思った木を選んで買って行かれるそうです。
近年、国産材を積極的に使っていこうという動きが国の施策としても進められていますが、大変な愛情と誇りを持って山を育てていらっしゃる佐藤さんのような方にお会いすると、こういう所で育った国産材を是非使ってみたいと素直に思えました。
(text:ShizueINOUE)
1万本に1本現れるかどうかというほど貴重な「俵しぼ」。趣ある形状を生かして床柱に使われます。
山へ入る前に、佐藤さん宅のお庭でアットホームな雰囲気の中、石釜ピッツアをごちそうになりました。
石釜は、大谷石を使ったお手製です。
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