「炭」と「石」がキーワードの本物志向調理家電
今秋発売される三菱電機の炭焼きIHジャー炊飯器「本炭釜」と過熱水蒸気機能付きオーブンレンジ「石焼き厨房」の新商品発表会へ行って来ました。(text:ShizueINOUE)
炭焼きIHジャー炊飯器「本炭釜」は、昨年発売され、おいしさや健康に気を遣う本物志向のシニア層を中心に支持されているIHジャー炊飯器。おいしさの秘密はなんといっても純度99.9%の炭素材料を削りだした内釜で、炭の遠赤外線効果で甘みのある美味しいごはんに炊き上がります。今回モデルからは内ぶたにも「炭コート遠赤放熱板」を採用し、さらにこの効果を高めています。
実際に白米と玄米の試食をしましたが、艶があってふっくらとしていながらコシがあり、甘みのあるごはんに炊きあがっていました。
今回は、「白米よりも水量を多く必要とする玄米、具の量が多くなる炊き込みご飯、来客時の炊飯時にも対応できる大容量タイプを」とのユーザーからの要望を受け、従来の1.0L(約5.5 合)タイプに加え、1.5L(約8.5合)タイプが発売されます。
また、新たに搭載された「健康玄米モード」使用時には、従来モデルの「玄米モード」に比べ炊き上がったごはんに含まれるGABA(ガンマ-アミノ酪酸)(注)が約67%にも増える為、健康志向の強いユーザーには嬉しい機能です。
注:GABAとは、中性脂肪や血圧の上昇、イライラを抑制したり、腎臓・肝臓のはたらきを高めるなどの効果が期待される最近話題のアミノ酸の一種。
(写真左から)
工程1:粉末状の炭素を接着剤で固め、1300〜1500度の温度で焼成、その後、約3000度まで温度を上げながら3ヶ月間焼き固める。この工程で接着剤は殆ど焼き尽くされ、純度99.9%に。
工程2:中央を削り出す。
工程3:コーティングを施す。外側の「本炭釜」の文字はレーザー加工。
オーブンレンジはここの所、健康志向の高まりを受け、高級モデルでは食品の油分・塩分をカットできるスチーム機能搭載タイプが人気です。この秋三菱電機からは、スチーム機能を搭載しながら、さらにはオーブン機能も高めたモデル「石焼厨房」が発売されます。これは庫内の側面、底面の3面に石板を搭載し、遠赤外線効果と蓄熱効果にすぐれた石窯のようなオーブン調理を可能にしています。その為、家庭でローストチキン、パン、ピザ、ビーフシチューなど本格的な料理をプロ並みの仕上がりで調理できます。
スチーム機能については、給水タンクを採用したことで、減塩率などの値を好みに応じてコントロールできるようになっています。また、庫内容量30Lタイプでは業界最小となる奥行き40cmを実現し、一般的なレンジ台の奥行き45cmに無理なく設置でき、背面はコードなどを隠してすっきりとさせた為、オープンキッチンなどにも違和感なく取り入れられるデザインとなっています。
最近は、キッチンをリビングの一部に取り入れてオープンな空間にし、食を中心に据えた家族団欒を大切にしたり、友人を呼んでのホームパーティーを楽しむ家庭も増えています。本格派の調理家電の登場で、キッチンが団欒の立て役者になる、そんな機会も益々増えそうです。
石板は、珪藻系を主成分に使用し、成形で板状にしています。上位モデルには石板の「ピザプレート」が付属し、さらに遠赤外線効果がアップ。
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